「組織における、これからのデータ×リアルについて考えてみる」

#インナーブランディング#組織開発

20.May.2016

マーケティング活動において顧客や市場のデータを利用することは今や当たり前で、ビッグデータの活用に力を入れる企業も増えている。 

今後、そういった動きを受けて、組織内のコミュニケーションにおける「データ」と「リアル」はどのように形を変えていくのだろうか。研修プログラムの開発や研修・ワークショップの講師・ファシリテーションを担当し、ソフィアのCHO(Chief Human Officer)でもある平井豊康と、インナーブランディングの現場でデータを用いたプロセスマネジメントにあたっている、シニアコミュニケーションコンサルタントの築地健、この2人はどのように考えているのだろうか。 

前編:人と組織が「元気」な状態って? 〜キーワードは「選択」と「没入」〜

―今日の対談のテーマは「データ×リアル」なのですが、弊社でデータやリアルをどうデザインするかというと、エンゲージメントの向上や組織変革のためだったりしますよね。それらの、究極的な目的は「人と組織を元気にする」だと思います。そこでお伺いしたいのですが、お2人が考える「元気」ってどんな状態ですか? 

築地:僕にとって元気とは、「夢中になっている状態」、「没入している状態」だと考えています。たとえば、「ソーシャルネットワーク」という映画で、プログラマーたちがショットグラスを何杯も煽りながらも黙々とコードを書き続けているシーンがあるんですよ。「次に何をしよう?」とか考えなくても体が先に動くようなイメージかな。 

―その、「夢中」になったり「没入」したりする、きっかけとか動機って何なんでしょうね。 

築地:スイッチは人それぞれだし、1人に複数ある場合もあると思う。たとえば「人を助けたい」「そのことをすること自体が好き」「障害を乗り越えてゴールを達成したい」とか。「万年筆で文字を書くのだけど、文章の内容よりも、書くことによって万年筆から指に伝わる筆感が気持ち良い」なんてのもあるかもしれません。ちなみに僕にとって仕事に夢中になるスイッチは「哲学すること」かな。お客さまと対話して、難問にぶつかって、ああでもないこうでもないって考えて…考えることに脳が喜んでいる感じ。 

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平井:それはわかる気がする。それをすることで体温が上がって血がめぐるような感じ? 耳から入る会話もそうだし、目で見るもの、匂い、味、感触、五感を使って受け取る刺激すべてが没入のスイッチになり得るよね。人によってスイッチは違うし、それを自覚していたりしていなかったりするから、人を元気にするために我々は色々なスイッチを押してみることが必要なんじゃないかな。 

築地:ちなみに、平井さんにとって没入のスイッチはどこですか? 

平井:「やばい!」っていう感じかな(笑) 人のことはよく見えるし、いつも他の人に対して偉そうなことを言ってるんだけど、実は自分で自分のスイッチを入れられるほど自分をコントロールできてはいない。でも火事場の馬鹿力は出るんだよね。 

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築地:そうですね。スイッチは人それぞれだし、元気はコントロールすることができない。そういう意味では、「人と組織を元気にします」と言っているソフィアは、不可能なことにチャレンジしようとしているんでしょうか。 

平井:元気かどうかっていうのは、何か瞬間でとらえるものじゃなくって、、ある程度長い時間軸でとらえたときの「状態」なんじゃないかな。同じところにとどまらず、常に変わろうとしている。自分で未来を選択できるような状態。 

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築地:「選択できる状態」が元気であると考えるのはなぜですか? 

平井:例えば「変わります!」って宣言することは誰にもできるけど、大切なのはその先だと思うんだよね。変わることを決めて、実際に行動して、振り返って…という一連の流れがあって初めて選択していると言えるんじゃないかな。それは心身が健全でないとなかなかできない。 

築地:個人が主体性を持って未来を選択し、主体的に行動しているのが「元気」な状態で、その条件が揃うと「没入」することができる、ということですね。 

平井:そういうことだと思う。ただ、主体性を持てるかどうかには環境も大事だよね。個人が主体的に未来を選択できるような場や組織が、元気な組織と言えるんじゃないかな。 

次回は、中編:データフィードバックで、「研修や教育の場が変わる! かもしれない」をお届けします。(2016年5月25日公開予定)

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