ソフィアの社長は、どうしていつもニコニコしているのか-ソフィアの社長に聞いてみた-

23.May.2016

ソフィアの社長である廣田拓也は、いつもニコニコしている。
年齢も経歴もバラバラで一癖も二癖もある社員を抱えて苦労が絶えないはずなのだが、いつもニコニコしている。
なぜそんなにいつもニコニコしているんだろう。その謎を解き明かすべく、社長の経歴や仕事に対する思いを社員がインタビューしてみた。(聞き手:森口静香、瀬尾真理子)
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学生時代はいつも「二番手集団」にいた

―社長は、自由学園出身でしたよね。自由学園ってどんな学校なんですか?

「生活即教育」という教育理念を持っていて、「与えられること」を前提とせず、生徒の自治を大切にする学校だった。寮生活で、炊事も掃除も全部自分たちでやっていたよ。その影響か、今でも「環境が与えられていなくても、機会さえあれば何かできる」という考えを持っている。

―「自分たちでつくる」ということ?

そう。今もそのほうが楽しいと思っているし、メンバーからよく言われる「人から指図されるのが大嫌い」という性格も、そのあたりから来ているのかもしれない。頼まれると断れないんだけど、指図されるといやになっちゃうんだよね。

―どんな学生だったんですか?

クラスの中では、成績の良い集団ではなく、二番手集団。テニス部でも、上手な集団ではなく、その次の二番手集団だった。二番手にもいい面があってさ、テスト前になるといつも、友達が僕のところに勉強を教わりに来るんだよ。僕は、勉強ができる人間ではなかったから、いつも自分なりの解釈をしていたのね。難しいことをかみ砕いて、自分が理解しやすいように置き換えたり、メタファーにしたり。勉強が得意ではない友達には、それがわかりやすかったのかもしれないね。

テニス部では、能力が高く熱意も人一倍高く、周囲に対して無茶な要求をしてしまうキャプテンと、その言葉を真に受けてやる気をなくしてしまっているメンバーとの間に入って、お互いの考えを翻訳して伝える、という役割をずっとやっていた。
就職活動のときは、面接で「有能な経営者の右腕になりたい」と宣言していた。二番手ならば最強の二番手になってやろうと。

”You are not remarkable”という言葉に、ショックを受けた

―「有能な経営者の右腕」になりたかった人が、なぜ経営者になろうと思ったのですか?

もともと、海外で仕事をしてみたいと思っていたんだよね。最初に就職したメーカーでは海外事業部を希望したんだけど、入社後1年で国内事業部に異動になってしまって。その頃、海外への転職を考えて、アメリカ人の友人に履歴書を見てもらったんだ。そしたら、”You are not remarkable”(特筆すべき点はないね)と言われて…、結構ショックだった。それ以来「リマーカブルかどうか」っていうことを自分に問うようになり、どんどんチャレンジングな選択をするようになっていった気がする。
その後、ベンチャー企業を2社経験して、そこで経営者の右腕的なことはやっていたけれども、あんまりうまくいかなかった。

あるとき、2社目の会社が解散することになり、今いるメンバーをどうするのかという問題を突き付けられたんだ。再就職を支援しようと頑張ったけどなかなか見つからない。そうしたら、当時のお客様から、「自分で会社をやらないの?」と言われ、メンバーからも「会社を創らないの?」と言われ、頼まれると断れない性格というのもあるけど「あっ、これはリマーカブルだ!」と思って、やってみることにした。

―やってみてどうでした?

楽しかったよ。立ち上げた当時は、誰がごみを捨てに行くのかとか、本当に些細なことでケンカが絶えなかったりして、大変だったけど、結構楽しかったなぁ。

現在、輝き度アップ中。「やりたいことが形になってきた」

―そろそろ、モメンタムチャート書いてもらってもいいですか?

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―お!今、上り調子なんですね!

今、楽しいんだよね。「人と組織を元気にします」をソフィアのミッションにしたのがもう7~8年前になるんだけど、感覚的には正しいと思いながら、何かが足りないんじゃないかとずっと思っていた。でもだんだんと、足りないものが何なのかわかってきて、進むべき方向が見えてきて、形になってきた感じがしている。

―31歳の落ち込んでいるところってなんですか?

会社を立ち上げる直前、二つ目のベンチャーに入ったころだね。役員をやっていたのだけど、1年で会社を上場しろって言われて、慌てて人を採用して事業も推進したけどうまくいかなくて。そのうちに親会社が倒産して、会社がなくなることになって。

―ソフィアに入って、へこんでいる時期は?

自分が立ち上げた会社から、合併してソフィアになった頃かな。自分が仕事上のスランプに陥ったり、社内で事件があったり、色々あった。

会社は居場所。この会社で、このメンバーで何ができるか

―そうやって上り下りがある中で、組織とか会社について、いろいろ考えることがあると思うのですが、社長にとって、会社ってなんですか?

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居場所? かなぁ。

もともと、お客様が知らないことや今まで直面したことのない課題に、一緒に立ち向かって課題を解決したり、新しいものを作りあげていくっていうスタイルが好きだったんだよね。やりたいことって、そんなに簡単に見つかるものではないけれど、自分の仕事で誰か元気になっていればいいな、と思っていた。それなら自分にもできるかな、って。

―そういえば、なんで社長はいつもそんなにニコニコしてるんですか?

元気になれる源泉は人それぞれだけど、少なくとも僕が思う「こうしたほうが元気に楽しく働けるんじゃないの?」と思うことは、この会社でやっている。それで元気になれる人がいるなら、ここで働けばいいんじゃないのって思って。だから楽しいよね。

僕は「誰と働くか」ということをすごく大切に思っている。持っている能力よりも、「やりたい」っていう気持ちが優先されるべきで、その方がうまくいくんじゃないか?っていうことが、考え方のベースにある気がする。

―今後について、野望はありますか?

ないね。一つだけあるとすれば、この会社が自分の後にも引き継がれて続いていくことかな。でも、これって野望というより希望だな。

―もし、超有名な大企業から、「事業を継続してやるから傘下に入れ」って言われたどうしますか?

断る。給与1億くれると言われても断ると思う。それで日々楽しく働ける気がしないから。

組織の本質を問い続けながら、常に「自由」でいたい

―社長が仕事において、一番大事にしていることはなんですか?

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自由、かな。

「自由の裏には責任がある」って、学校では教えられたよ。自分で自分のことをやる、自分の活躍の舞台は自分でつくる、ということかな。それは、僕だけじゃなくて、ソフィアにいる人にもそうあってほしいと願っている。

会社や組織は、個人が「自分の活躍の場を自分で作る」ということを実現する器であり、サポートする器であるべきだと思うし、そういった自由な状態であってもメンバーが集まれるだけの求心力を持っていたいと思う。この間、中途で入社したメンバーから、「最初、オフィスにいる人がみんなフリーランスの人に見えて、社員はこの中の誰なんだろうって思ってました」って言われたの。本当はほとんどが社員なんだけどね。これは嬉しかったね。

―ソフィアは今後どんなふうになったらいいと思いますか?

会社とは何か、組織とは何かといった本質を見失わずに、進化していきたいと思う。これまでの会社という枠組みの延長線上でいくのではなく、今われわれがこの場で大事にしている考え方や想いが引き継がれていること。型ではなく、ね。それは期待したいな。

―いつまでも変わらずにあるという状態ではなく、本質を問い続けるみたいな。

例えば出社する社員と在宅勤務の社員がいたり、ダブルワークといったスタイルが出てきている中でさ、「あの会社がやってるからうちも」みたいに形だけを移植してもしょうがない。それじゃ根っこがないよね。社員はどういう存在で、会社はそれをどうサポートしたいのか、という会社自体の本質を自分たちで決めないと、運営できなくなると思うのね。すべての企業が今後、そういうことに直面していくだろうと思う。われわれは一歩先にそういった現実について考えながら、形を変えていくんだと思う。

変化の激しい社会の中で、企業は白黒がはっきりしない、誰にも答えがわからない、さまざまな課題に直面する。それを解決したり、解決せずにあえてそのままにするとか、その判断をするのって、企業理念があればできるというものではないと思うんだ。会社の存在とは何か、社員にとって会社とは何かということが問われている。答えがなければ、本質を見て、本質を問い続けるしかないじゃない。

―ありがとうございました。最後に、このインタビューの感想を五七五でお願いします。

「人はみな 元気になれるさ 自由なら」

ソフィアの社長がいつもニコニコしているのは、「自由」を何よりも大切に、自分がやりたいことをやっているかららしい。自らの在り方を常に問い続け、道を切り開きながら、関わる人たちを少しでも元気にしたい。そんな社長の想いが伝わってくるインタビューだった。

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