センスは知識が補完してくれる 【あの人の本棚 Vol.2 玉山和則】

#ビジネススキル

23.Jan.2017

デスクの上には仕事のバイブルを

デザインや制作には特別なセンスが必要だと思う人は多いのではないだろうか。メンバーの机に実際に置かれている本を紹介するコーナー「あの人の本棚」、今回はウェブ制作のディレクションをメインに、デザインやライティングも手掛けるウェブコンサルタントの玉山和則に自身の仕事を支えてきた本を語ってもらった。

《今回の本棚》
「ノンデザイナーズ・デザインブック」Robin Williams著 吉川典秀訳 米谷テツヤ解説(毎日コミュニケーションズ)
「アイデアの作り方」ジェームズ・W・ヤング著 今井茂雄訳 竹内均解説(CCCメディアハウス)
「デザインする技術――よりよいデザインのための基礎知識」矢野りん著(エムディエヌコーポレーション)
「さあ写真はじめよう 写真の教科書 写真を本格的に学びたい人のための基礎と演習」大和田良/勝倉崚太/岸剛史/木村崇志/船生望/圓井義典 著(インプレス)

★図2-2

―今回は4冊の本をご用意いただきました。この「ノンデザイナーズ・デザインブック」は私(インタビュアー:岡田)も読みましたよ

「ノンデザイナーズ・デザインブック」は、デザインや印刷物にかかわる人なら一度は読んだことがあるのではないかと思います。ドキュメントがどのようなルールで作られているのかが解る、私にとってはバイブル的な存在です。
この本を買ったのは18年ほど前、ウェブデザインを学び始めた頃に通っていたスクールの講師に薦められて購入しました。ウェブやデザイン関連の参考書をいろいろと買い漁りましたが、当時のもので今でも残っているのはこれだけですね。基本すぎて今さら読み返すこともないのですが、置いておくと安心するんです。

―こちらの「アイデアの作り方」はどうですか

この本も私にとってのバイブルです。
ウェブの仕事をしていると、アイデアをアウトプットとして明確な形にすることを求められますが、駆け出しの頃は、それがなかなか難しかった……(笑)
この本は広告マンだった著者の体験談が中心で、もっと画期的な方法を期待していた私としては少し拍子抜けする内容でした。しかし、あるときこの本に書かれていることをリアルに体験することがあり、やっと腑に落ちたんです。
たとえば、その場でアイデアが浮かばなくても、常に考え続けることでふとした瞬間に浮かんでくるというようなことを著者は言っています。私も仕事でアイデアが浮かばないときは、いったん持ち帰って、電車やお風呂の中でぼーっとしていると、ふと浮かんでくることがあるんですよ。この本に書かれているプロセスを明確に自覚できるようになったことで、アイデアが浮かばないときにも「どうしよう!」と慌てず、「一晩考えれば浮かぶかもしれない」と余裕を持てるようになりました。

―残りの2冊についても教えてください

この「デザインする技術」は、デザインにおける基本的なキーワード、知識を広く浅く網羅している参考書のような1冊ですね。知識が増えるとデザイナーとも話がしやすくなりますし、何よりデザインの良し悪しが判断できるようになります。
いわゆる「センスのある人」っていますよね。デザインされたものは世の中にあふれているので、中には無意識にそれを吸収して表現できてしまう人もいます。ちょっと羨ましいと思うかもしれないけれど、実はデザインというのは誰かが勝手に感覚で作っているのではなく、きちんと意味や意図がある。だから、こういう本を読めば補完できるんですよ。

―知識を身につけることで、自らセンスを高めることができるわけですね

そう、ファッションだって、何だってそうでしょ。急に垢抜ける人がいたとしたら、それは突然センスがよくなったわけではなくて、学習することでセンスのようなものを身につけているんじゃないかな。
最後に、この「写真の教科書」はまだ読んでいるところですが、どうやって写真が撮られているのか、プロが取った写真はどこが優れているのかが解って興味深い本です。仕事上、写真を見る機会が多いのですが、この本で写真のことを知ればきっと良い写真を選ぶ手助けにもなると思っています。

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《今回のメンバー》
玉山和則
ウェブコンサルタント
担当分野:
ウェブコンテンツ制作・ディレクション

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この記事を書いた人

玉山 和則

WEBコンテンツの制作と、それに関連する制作ディレクションなどを担当しています。