
2020年から始まった新型コロナウイルス感染拡大は、私たちに大きな変化をもたらしました。個人の意識やライフスタイルだけでなく、企業の運営においても加速度的に変化が続いており、コロナ禍が終息したとしても、簡単に止まることはないでしょう。
この2年間を振り返ると、これまで以上にコミュニケーションに特化した依頼をいただく機会が多かったように思います。コロナ禍によって思いがけない分断や、意思疎通の難しさが生まれた今、より一層コミュニケーションの重要性が高まっていること、そしてインターナルコミュニケーションのプロフェッショナルとして、当社が果たすべき役割があることをひしひしと肌で感じています。
そんな中で、当社は2020年と2021年にそれぞれ、新しい関係会社を立ち上げました。ひとつは企業のサステナブル経営を支援するソフィアサーキュラーデザイン。もうひとつは企業と地域をつなげて新たな学びを提供するソフィアクロスリンクです。
一見、当社の専門とはかけ離れた事業のように感じられるかもしれませんが、これらはともに、企業が社会や地域と対話し、関係性を築きながら新たな価値を生み出していく過程を支援していく事業です。
時代の変化の中で、企業が自社だけで成長し続けることは難しくなってきました。しかしこれまでの枠を飛び越えて、地域や行政、社会、はたまた地球全体に目を向けてみると、本当は相互に価値を高め合える可能性がたくさん秘められています。私たちはコミュニケーションという手法を架け橋に、企業と社会、地域がつながりあい、よりよい状態を作り出していけるようサポートできると考えています。
一方で、ステークホルダーが広がれば広がるほど、コミュニケーションの難易度も増します。さらには企業の中においても自律型人材が求められるようになる中で、社内外ともに、阿吽の呼吸で分かり合うということは非常に難しいことになりつつあります。今後はむしろ“分かり合えない”状態が当たり前になっていくでしょう。
そのとき、企業の強さを左右するのは意思疎通や相互理解の力をもっているかどうか、ではないでしょうか。私は今後、独自のコミュニケーション環境やすべを持っていることが、企業という集団を運営・維持していく上での基盤にもなりうると考えます。
ただし、そこにはスタンダードや標準化という考え方は存在しません。
状況や環境が違えば、コミュニケーションも形を変えるからです。だからこそ私たちソフィアは、お客様に徹底的に寄り添い、伴走し、それぞれのやり方を一緒に模索していくという姿勢を、今後も貫いていきます。
これからも「誰かの言っていた正解」ではなく「あなたにとっての正解」をともに探し、働く人と組織を元気にする集団でありたいと思います。
代表取締役社長 廣田 拓也
社名の由来
「sofia」はギリシャ語で「英知」を表す言葉です。
会社としては小さいながらも、世の中に知恵と価値を生み出していく集団であり続けたいという思いを込めています。