新規事業創出は多くの企業の中期経営計画でも重要視されていますが、その実現に悩む企業は少なくありません。「必要だとは思うが社内に仕組みがない」「制度はあるが応募が少ない」といった声がよく聞かれます。本記事では、新規事業創出の必要性とポイントを押さえるとともに、新規事業創出に深く関係のある組織風土について解説します。企業が持続的な成長を遂げるために、どのようにして革新的なアイデアを生み出し、実行に移すかを探っていきます。
新規事業創出は、企業の成長戦略の一環として、新たな収益源を確保するために不可欠な取り組みです。これまでは経営陣によるトップダウンの推進が主流でしたが、近年では現場の課題意識や顧客視点を活かすため、現場主導のボトムアップで進めるケースが増えています。しかし、ボトムアップでは事業創出の経験不足やなんとなく言い出しづらいといった雰囲気から、アイデアが形にならないことも少なくありません。そのため、自ら挑戦し行動できる社員のスキル醸成や、失敗を前向きに捉える組織風土の構築がこれまで以上に重要になっています。
ここでは特に、世の中の新規事業創出の潮流や重要性などについて解説します。
次に、新規事業を生み出すために重要視されている組織の風土醸成や活性化について掘り下げていきましょう。新規事業創出を推進する上で、組織風土は極めて重要な要素です。なぜなら、社員が自由にアイデアを出し、失敗を恐れずに挑戦できる風土がなければ、新しい事業は生まれにくいからです。さらに、こうした取り組みを継続することで、挑戦を歓迎する文化が組織内に根付き、より多くの社員が主体的に動くようになるという好循環も生まれます。例えば、社員のアイデアを経営層が積極的に取り上げる制度を導入した企業では、社内提案数が急増し、そこから複数の新規事業が立ち上がるといった成果も現れています。新規事業創出がボトムアップの取り組みであるからこそ、新規事業創出のサイクルを生み続ける基盤として、挑戦しやすい組織風土・文化が必須なのです。ここでは、大企業の新規事業が失敗する要因について解説しながら組織風土の重要性について紹介していきます。
ここまで新規事業創出の目的や組織風土の重要性についてお話してきました。最後に、新規事業創出を推進するための具体的な実行方法として「新規事業提案制度」について解説していきます。
ソフィアがご提案する新規事業提案制度を構築するためのフレームワークは、3つのSTEP (設計/構築・社員の巻き込み・事業化)がベースとなります。情報発信のプラットフォームを中心とした社員の動機付け、興味喚起を行いながら、社員の挑戦する機会と社員同士のつながりを生み出し、自律組織に向けた風土醸成を支援するプログラムのチェックポイントをご紹介します。
新規事業創出の取り組みや制度が形だけでなく、組織へ本質的に良い影響を与えられるものになるよう、最適なコミュニケーション施策を考えていきましょう。