2025.06.03

多くの企業でハラスメント防止研修が実施され、eラーニングや集合研修の評価も高い一方で、ハラスメント相談件数が減らない、あるいは増加しているという状況が続いています。
これは、「NG行動の伝達」に偏ったリスク回避型の研修が、現場で本当に必要とされる“関係性”や“対話の質”に踏み込めていないことの表れです。
その結果として、
・管理職が「叱れない」「何も言えない」状態に追い込まれる
・職場の信頼関係が崩れ、声が上がらない“沈黙のマネジメント”が広がる
・問題が起きてからしか動けない、“手遅れ対応”が常態化するといった、組織にとって深刻な悪循環が起きています。
本セミナーでは、そうした悪循環から抜け出すために、ハラスメント研修を「多様性をいかし合える職場文化づくりの起点」として捉え直し、サステナビリティ経営にもつながる「リスペクト型研修」の考え方と実践例をご紹介します。
■開催概要
開催日:6月25日(水)
開催時間:16:00~17:20
参加費:無料
定員:各30名
申し込み締め切り:6月24日(火)
※オンライン会議システム「ZOOM ウェビナー」を用いて実施します。
ご参加者様へはURLをメールにてご案内いたします。
■こんな方はぜひご参加ください
・人事・労務・研修・コンプライアンス部門/経営層/現場マネージャー
・よくある課題
- 指導とハラスメントの線引きが曖昧で怖くて声をかけられない
- 相談窓口の件数が減らない
- 研修後の実行や文化づくりにつながらない
・セミナーに対する期待
- 研修を“風土づくり”の文脈で捉え直したい
- 対話・信頼・自律性といった観点から、ハラスメントの取り組みを実効性あるものに再設計したい
- 研修を「受けさせるもの」ではなく、職場の行動や対話を変える“きっかけ”にしたい
※コンサルタント、プロジェクト支援を事業とされている業種の参加はお断りいたします。
業務提携などのお申し出については別途ご連絡ください。
イントロダクション:なぜ研修をしてもハラスメントは減らないのか?
第1部 リスク回避型研修の構造と限界:NG行動を伝えるだけの枠組み、沈黙する管理職と過剰な慎重さ
第2部:現場で起きている“見えない問題:中間層の葛藤・職場空気・心理的な閉塞感
第3部:これからの研修が目指すべきこと:風土づくりの起点と捉える“他人事”から“チームの課題”へ
第4部:企業リスクの視点(補足):サステナビリティ経営下における「無視できない無関心」
第5部:リスペクト型研修の実践例(私たちの取り組み):理解と共感、実践への導線設計・リスペクト対話会・ファシリテーター育成支援
クロージング:これからの研修設計に向けた問いかけと振り返り
※セミナープログラムは変更される場合があります。
■講師・パネリスト
株式会社ソフィアサーキュラーデザイン
代表取締役社長/サステナブルブランドファシリテーター
平林 泰直
精密機器メーカーのコミュニケーション部門に在籍し、ウェブ&デジタルマーケ部門の設立と責任者を担当。また、広報部門在籍時には、広報メディアの責任者を努め、経団連を始めとした数々の賞を受賞。2018年に(株)ドリームデザインにCOOとして移籍し、講談社女性誌「FRaU×SDGsプロジェクト」のプロジェクトマネージャーとしてSDGsの認知拡大と多くの企業とのパートナーシップによる事業化を実現。
2020年2月にサステナビリティ経営の伴走支援事業を主とする同社を設立。中小から大手企業のサステナビリティ経営を方針、マテリアリティ特定、社内浸透、サステナビリティ事業開発、外部コミュニケーションまで360度の支援が強み。