お客様インタビューvol.33
「株式会社大気社:次世代リーダー育成プログラム支援 “研修でもプロジェクトでもない”場が、人を育てる」
「株式会社大気社:次世代リーダー育成プログラム支援 “研修でもプロジェクトでもない”場が、人を育てる」
- 株式会社大気社
- 経営企画本部 副本部長 茅野 和博さん(後列左から3人目)
- 経営企画部 企画課長 松山 日出海さん(後列左端)
- 経営企画部 藤井 麻由子さん(後列左から2人目)
インタビュー実施日:2025年12月25日
大気社が3年間にわたって実施してきた次世代リーダー育成プログラム「Next100th」。”研修でもプロジェクトでもない”そんなユニークなプログラムがどういった経緯で始まり、どのような試行錯誤を重ねながら発展してきたのか、そして参加者にどのような変化をもたらしているのかを、事務局の皆さんにお話しいただきました。
試行錯誤しながら形作っていったプログラム
ソフィアがご支援させていただくことになったきっかけを教えてください。
- 藤井さん
- 長田社長が経営企画本部で本部長をしていた2020年頃に、理念ビジョン策定についてソフィアさんにご相談させていただいたのが始まりです。それから、Next100thプログラムを実施するタイミングで再度お声がけしました。

- 近田
- 当初のご依頼は、次世代のリーダーを育成するために、研修やワークショップではなく、ファシリテーションのような形で実施するプログラムができないかというものでした。プログラム参加者が自分たちで思考していくことを支援する、そういった関わり方を求められていたんです。長田社長が2008年に参加した「長期事業策定プロジェクト」での経験や、長期的な視点で経営を見ていく考え方が、今回のプログラムにつながったと伺っています。

「Next100th」プログラムは今まで3年実施していますが、その変化や社内への浸透状況について教えてください。
- 藤井さん
- 近田さんからもご紹介がありましたが、このプロジェクトは、社長・長田が2008年に参加した「長期事業策定プロジェクト」での経験を起点として発足したんです。部署を超えて真剣に議論した当時の経験は、経営に携わる現在もなお、長田の思考の礎となっています。
- 1年目はアウトプットの質も期待されていたこともあって、役員への最終プレゼンでも、参加者は非常にプレッシャーを感じていました。ただ、本来の目的はアウトプットの完成度ではなく、自分の頭で考え抜くことに重きを置いています。だからこそ、ピボットしながらでも進んでいく過程を大切にしたかったのですが、その意図をメンバーに伝えるのがとても難しかったです。
- 茅野さん
- 最初は参加者の誰もが、他の研修と同じような感覚で参加していたと思います。ですが、プログラムの回を重ねるごとに社内にも浸透していき、今では「Next100thに参加した人」としてのステータスが確立されてきています。参加者自身も、メンバーとして選ばれたときにやぶさかではないような印象を受けます(笑)。また、社内でプロジェクトメンバーを集める際に、「Next100thの参加者にも声をかけてみよう」という意見が出ることもあり、プログラムを通じて得た経験や視座の高さが評価されていることを実感しています。
- ソフィアさんには、本プログラムの内容を紹介するタブロイド版の紙面コンテンツも作成いただいています。主な目的は研修後のアウトプットを掲載することではなく、「Next100thは若手が活躍できる場であり、考え抜くプロセスを経験できる機会だ」と社内に広く伝えることです。これもステータス確立の一助になったのではないでしょうか。

- 松山さん
- 社長・長田は、社長になる前から、実現したい施策のイメージをたくさんお持ちで、今まさに少しずつ形にされているところです。Next100thも、若手層にも同じ機会を与えたいという思いから始まったのではないでしょうか。変化の激しい時代を生き抜いていくために、次の世代を担う人たちに早い段階で挑戦の場を与えたい——そんな考えがあったんだと思います。
- 私は事務局として関わっていますが、実は参加者としてNext100thの前身となる2008年の「長期事業戦略策定プロジェクト」にメンバーとして経験したこともあるんです。部門を超えて当社の未来について考えた当時の経験は非常に有意義で、正直、これまで参加して良かったと思えるプログラムの上位3位には確実に入りますね!

本プログラムが「研修型プロジェクト」という位置づけになった理由を教えてください。
- 藤井さん
- 1年目に古川さんと最初に決めていたのは、「最終アウトプットを作って発表して終わり」にはしないということです。それだけでは参加者自身もいずれ忘れてしまいます。良いアイデアが生まれれば適切な部署で取り上げ、事業化へと進んでいく——そういう流れを最初から想定していたので、メンバーも自身の考えを経営層に伝えられるチャンスにもなると、自然と前向きな気持ちで取り組んでくれていたと思います。
- 「研修型プロジェクト」という形に落ち着いたのは、研修にしてしまうと参加者が受け身になりやすく、プロジェクトにするとアウトプットの完成度ばかりが目的になってしまうからです。このプログラムの本質は、経営視点を自分のものとして身につけることにあるので、どちらの言葉も当てはまらないと感じていました。
- 古川
- 1年目から2年目にかけては、本当に多くの試行錯誤がありましたし、藤井さんとも何度も話し合いました。「Next100thは研修なのか、プロジェクトなのか」という問いは今でも検討し続けている部分ではありますが、参加者がわかりやすく、プログラムに集中できるよう、さまざまな意見を取り入れながら形を作ってきました。
- 3年目には、参加者が他チームに外部の知人を紹介する場面も出てきて、社内だけにとどまらず外へと広がっていく動きが見られたのも大きな変化だと感じています。歴代の参加者同士でも人脈が広がっているのを感じますし、3年間続けてきた積み重ねを実感しています。参加者の間では「ねく100th(ひゃく)」という愛称まで生まれているんですよ。
メリハリが参加者に達成感をもたらしている
研修全体を通して、気を配っていることはありますか。
- 茅野さん
- 6か月間の研修は、ずっとハードルが高い状態が続きます。それでも、このプログラムにはしっかりとメリハリがあって、ふっと息をつけるタイミングが用意されているんです。参加者の表情を見ていると、緊張や焦りの顔と、ひと山越えてほっとした顔が交互に見えてきて、受講者の状況に合わせて緩急を調整していただいているのだと実感します。
- 古川
- 毎年、参加者の皆さんから「必要なことを最初に全部教えてくれたら、もっといろいろできたのに」という声をいただきます。ですが、すべてを詰め込んでしまうと、今度は情報過多で混乱してしまうんです。実際、最初に思い描いていたアイデアが後半には大きく変わってしまうことも多くて、研修の構造としては前半で何度も壁にぶつかりながら、後半でぐっと上昇していくジェットコースターのようなイメージです。その往復を何度も繰り返した経験こそが、最終的な達成感につながっていると思っています。
- 平井
- どれだけ丁寧に計画を立てても、必ずどこかでずれが生じます。それを前提に研修を設計しています。私たちも1、2年目に比べると、かなり柔軟に対応できるようになりました。古川がいつも意識しているのは、「この時期に入ったら変更は難しい」というタイミングを明確にすること。逆に言えば、それ以前の段階では「アイデアが違うと思ったら変えていい、やり直していい」とはっきり伝えるようにしています。

ソフィアのご支援についてご感想をお聞かせください。また、今後期待することを教えてください。
- 茅野さん
- 私は今年からソフィアさんと一緒に仕事をするようになりましたが、いつも臨機応変に対応していただけて、いい意味でまったく型にはまらないんです。だからこそ、広がりがあって、どこへでも自由に動いていける(笑)。
- Next100thのプログラム内容が毎年変わっても、「なぜ変えるんですか?」と戸惑うことなく、一緒に調整しながら伴走してくださるのがありがたいです。今年の結果を見ても、着実にいい方向に向かっていると感じており、それが他社との違いなのではないでしょうか。
- 松山さん
- 臨機応変な対応力は、研修とプロジェクトの間という独自の方向性でNext100thを設計するところからも伝わってきました。私たちが研修を運営するだけでは、参加者が裏でどんな状態にあるかケアしたり、社内チャットの雰囲気を見ながら次の手を考えたりはなかなかできません。常により良くしようと試行錯誤する姿勢と、それを素早く実行に移す機動力も、非常に頼もしく感じています。
- 藤井さん
- 実はNext100thを始めるにあたって、複数の会社と比較検討していました。このプログラムは研修でもプロジェクトでもなく、アウトプットを作ることを通じて未来を考える経験を積んでほしいという、少し独特な意図があります。それを実現するには、型にこだわらず柔軟に動いてくれるパートナーが必要だと判断し、ソフィアさんにお願いすることにしました。
- 参加者の様子を見ながらその場でプログラムを調整してくれたり、当日中に次のセッション内容を変えてくれたりと、驚くほど柔軟に対応してくださいます。お願いしてよかった、と心から思っています。
- 今後に期待することとしては、このプログラムが「研修でもプロジェクトでもない」という少しわかりにくい立ち位置にあり続けることを、これからも一緒に守っていってほしいということです。当社の事務局や参加メンバーが変わっても今の形を大切に貫いていけるのは古川さんと平井さんをおいて他にいないと思っています。
