社員の「地域・教育活動」への参加はどう促す?社会への視点とマインドを醸成するワークショップ

#サステナビリティ #経営企画 #総務

ESG経営やパーパス経営への関心が高まる中、企業としての利益追求だけでなく、地域活動や次世代に向けた教育活動など「社会貢献」に社員を積極的に参画させようとする動きが加速しています。しかし、人事部など推進の旗振り役となる担当者様からは、「ボランティア休暇などの制度は整えたが、実際の参加者が一部の社員に偏っている」「日々の業務に追われており、社外で活動するためのスキルやマインドセットが育っていない」といった悩みが寄せられます。

本記事では、社員が地域活動や教育支援といった社会貢献の場に踏み出せない根本的な原因と、それを打破するためのアプローチについて解説します。特に、企業と個人の「時間軸」と「空間軸」をすり合わせることで社外へ飛び出すマインドセットを育む独自のワークショップの具体策や、意識変革に成功した事例をご紹介します。

社員が地域・教育活動などの「社会貢献」に踏み出せない理由

多くの社員は「社会の役に立ちたい」という内発的な動機を少なからず持っています。それにもかかわらず行動に移せない最大の理由は、日々の「時間軸」と「空間軸」の縛りから抜け出せていないことにあります。現在の自分の業務成績や明日の納期(目先の時間軸)ばかりに目を向けていると、数年後の社会や地域、そして自分の未来といった中長期的な時間軸を描くことは困難です。

  • 目先の業務目標に追われており、地域や次世代に向けた中長期的な「時間軸」を持てない
  • 社内の論理にとらわれ、地域や学校という異なるフィールドの「空間軸」を想像できない
  • 「自分には教えるような特別なスキルがない」という自己過小評価(見えない偏見)がある
  • 活動の意義や目的について、会社の掲げるパーパスと社員個人の価値観にズレが生じている
  • 日常業務から離れ、多角的に物事を考えるクリティカルシンキングの機会が不足している


解決の鍵は「時間軸」と「空間軸」をすり合わせるワークショップ

この心理的なハードルを取り除き、社員を自発的な社会貢献活動へと導く解決策が、「時間軸」と「空間軸」をすり合わせるワークショップの実施です。

このワークショップでは、まず企業の過去から未来へと繋がるパーパス(会社の時間軸)と、参加者自身の人生の目標(個人の時間軸)を重ね合わせます。さらに、社内という閉じた視点から、地域社会や教育現場といった外部環境(空間軸)へと視界を広げるグループワークを行います。自分の普段の仕事が、長い時間軸や広い社会の中でどう役に立っているのかを多角的に言語化することで、「自分にも地域や学校で貢献できることがある」という自信と明確なマインドセットが生まれます。同じ志を持つ仲間とのチームビルディングの場としても機能し、活動への第一歩を力強く後押しします。

  • 企業のパーパス(未来の時間軸)と社員自身の価値観をすり合わせ、活動を自分事化させる
  • 「社内(空間)」から「地域・社会(空間)」へと視点を広げ、社外で通用する強みを発見させる
  • 外部ファシリテーターのフラットな問いかけにより、無意識の「自分なんて」という偏見を打破する
  • 社会貢献に前向きな社内の仲間を見つけるチームビルディングを通じ、心理的ハードルを下げる
  • 「会社に言われたから」ではなく「自分の成長と社会のために」という自律的なマインドセットへ転換させる



「社内」から「社外」へ視座を転換する。固定観念から脱却するマインドセット醸成事例

社員一人ひとりのマインドセットが変化し、「社内」から「社外」へと行動範囲を広げていくためには、単に社会情勢や制度をインプットする座学の研修では不十分です。参加者が主体的に考え、これまでの固定観念を崩す安全な「対話の場」の設計が求められます。外部ファシリテーターによるワークショップを通じて、組織の壁を越えた視座を獲得し、主体的な教育支援や地域活動への参画という行動変容を実現した企業の具体的な支援事例をご紹介します。


部署の壁、会社の壁を越えていく。社会との対話から生まれる、新しい組織開発のアプローチ

ここまで、社員が社会貢献活動に踏み出すための「時間軸と空間軸」のアプローチについて解説してまいりました。弊社ソフィアでは、単にボランティアのノウハウを教えるのではなく、一人ひとりの内面にあるエネルギーを引き出し、社会と企業を繋ぐ架け橋となる人材を育成する伴走支援を行っております。ここでは、具体的な支援の内容をご紹介します。

企業のパーパスと現状の組織課題の丁寧なヒアリング

まずは、人事部の担当者様から、企業として目指している社会貢献(地域や教育現場への働きかけ)のビジョンと、現場の社員が現在抱えている課題感について深くお伺いいたします。「本業が忙しくて参加時間がないのか」「それとも活動への興味関心そのものが薄いのか」といった実態を精緻に把握します。

このヒアリングを通じて、会社の理念と現場のリアリティの差を紐解き、ワークショップでフォーカスすべき「目線合わせ」のポイントを的確に絞り込みます。

「時間軸と空間軸のすり合わせ」を行う独自プログラム設計

ヒアリングの結果を踏まえ、「時間軸と空間軸のすり合わせ」をメインテーマに据えたオリジナルのワークショッププログラムを設計します。参加者が過去の経験を棚卸しして未来のありたい姿(時間軸)を描き、さらに自部門だけでなく会社全体、そして地域社会(空間軸)へと視野を広げていくための段階的なワークを組み込みます。

抽象的な社会課題を語るだけでなく、「自分たちの強みを持っていけば、学校の生徒たちにどんな価値を提供できるか」といった具体的なシチュエーションを想定したグループワークを配置し、実践に直結するマインドを育成します。

第三者の視点を交えたプロのファシリテーション

どれほど優れたプログラムであっても、社内メンバーだけの進行では「日常業務の延長」という意識が抜けず、新しい発想が出にくくなります。当日は、弊社の経験豊富なプロのファシリテーターが登壇し、外部の新鮮な視点を持ち込みながらワークショップ全体を牽引します。

参加者が「自分なんて教える立場にない」と謙遜する場面では、「あなたのその業務経験は、学生にとって最高の教材になる」と視点を裏返すようなフィードバックを行い、マインドの切り替えを強力に後押しします。

ワークショップ後の具体的なアクションプラン策定支援

参加者が「社会貢献へのモチベーション」を高めた状態で研修を終えた後、その熱量を実際の行動に移すためのフォローアップを支援します。

ワークショップの最後のセッションで宣言した「いつ、どのような地域活動・教育活動に参加するか」というネクストアクションの進捗を確認する面談の設計や、活動を希望するメンバー同士をマッチングさせる社内ネットワークづくりの仕組みなど、活動を持続させるための体制整備までご相談に乗ります。

パーパスの体現が「働きがい」に変わる。社員と社会を繋ぐワークショップ導入・5つのフェーズ

実際にこのマインドセット育成ワークショップを導入して、社員の地域活動・教育活動への参加を促進するまでのプロセスをご説明します。企業の規模や目的に合わせ、ステップごとに担当者様と深くすり合わせを行いながら進行いたします。

現状の社会貢献活動における課題ヒアリング

キックオフミーティングを実施し、御社が推進されている社会貢献プログラムの現状や、社員の参加率、現場での課題感などを率直にお聞かせください。ここで「ワークショップ終了後に、何人の参加者が実際の活動にエントリーしてほしいか」といった具体的なKPIやゴール設定を両者で握ります

ワークショップのコンセプトとプログラム提案

ヒアリング内容をふまえ、弊社から「時間軸・空間軸のすり合わせ」をテーマにした具体的なタイムテーブルとセッション内容をご提案いたします。対象となる社員の業務負荷を考慮して、半日の凝縮プログラムにするのか、あるいは数ヶ月を通じた伴走型にするのかを協議し、プログラムを確定させます。

参加者への事前課題を通じた自己の棚卸し

当日のワークショップでの対話をより深いものにするため、参加者には「入社してから現在までの経験」「仕事で一番自分らしさを発揮できた瞬間」などを振り返る事前課題に取り組んでいただきます。まずは自分自身の足元(現在の時間・空間)をしっかりと見つめ直すマインドセットを整えます。

「時間と空間を重ね合わせる」ワークショップ本番の実施

本番当日は、弊社のファシリテーターがリードしながらグループワークを進行します。個人の価値観の共有からスタートし、会社のパーパスと社会課題を重ね合わせ、「自分が地域活動や教育の場に出たときに何ができるか」を言語化していく熱量の高いセッションを展開します。

振り返りと現場・地域活動への接続サポート

ワークショップ終了後は、参加者のアンケート結果をご報告するとともに、モチベーションが高まった社員を実際のボランティアや教育プログラムへとスムーズに誘導するための導線を見直します。必要に応じて社内報での発信活動なども支援し、熱量を全社へ波及させるためのフォローアップをご提案いたします。

  • 地域活動や教育活動の具体的な「やり方」も教えてもらえるのですか?
  • 本ワークショップの主眼は、あくまで「社会貢献に対する心理的ハードルを下げ、前向きなマインドセットを醸成すること」にあります。

    しかし、活動に向けたスキル面に不安を抱えるお声も多いため、ご要望に応じて「学校での特別授業の進め方」や「地域コミュニティでのコミュニケーションのコツ」といった、より具体的な実践スキルに特化したセッションをプログラムに組み込むことも可能です。

  • 参加するのはどのような層の社員が適していますか?
  • 地域活動や教育活動に少しでも関心を持つ層であれば、年次や役職を問わずご参加いただけます。

    特に効果的なのは、自社での業務経験が蓄積され、自身のキャリアの振り返りと社会への還元に関心を持ちやすい「30代後半〜40代の中堅社員」や、定年後のセカンドキャリアを見据えて社会との接点を求めている「プレ・シニア層」です。

  • 参加者が前向きに取り組まず、やらされ感が出ないか不安です。
  • そのような課題を解決するために、外部のファシリテーターが介在します。

    会社から「地域活動に参加しなさい」と指示するのではなく、対話を通じて「自分の経験をどうすれば社会に活かせるか」という内発的な動機を引き出すようにプログラムを設計しています。最初は戸惑っていた社員も、ワークを通じて徐々に自分ごとのテーマとしてのめり込んでいくケースがほとんどです。

  • 開催までどのくらいの準備期間が必要ですか?
  • 現状の課題整理から、御社固有の強み(社員のスキルと社会の接点)を分析して完全オリジナルのプログラムを構築するため、ご相談いただいてから開催までおよそ1ヶ月強〜2ヶ月程度の準備期間をいただくケースが一般的です。まずは目指したいスケジュール感をお聞かせください。

  • 費用の目安はどの程度ですか?
  • 対象となる参加人数、ワークショップの実施時間、プログラムのカスタマイズの深さ、オンラインか対面かなどの条件によって費用は変動いたします。初回のヒアリングにてご予算感や設定したいゴールをお伺いした上で、最適なプランとお見積りをご提示させていただきますので、お気軽にご連絡ください。