2025.07.15

近年、GHG排出量の開示は、制度対応やCSRという枠を超え、自社の取引・調達活動に直結する実務課題として急速に存在感を増しています。
Scope3(サプライチェーン全体)の開示が大企業を中心に求められる中で、その前提となる取引先である私たちのScope1・2の排出量情報が問われはじめています。
とはいえ、制度も評価軸も日々変わる中で、
「どこから始めるべきかわからない」
「初期から多額の投資をするのは難しい」
「将来の変化に備えた柔軟な対応を設計したい」
と感じている企業は少なくありません。
一方で、何もしなければ、「排出量を開示できない企業」として選ばれなくなる可能性があることも、今や避けては通れない現実です。
■ 本セミナーのエッセンス
・Scope1・2の整備から段階的に取り組む意義
・“一度決めたら止められない”ではない、柔軟な対応設計の考え方
・制度対応・投資判断・社内説明に役立つ情報整理の枠組み
これは、将来的なScope3対応やSBT・CDPなどの外部評価への布石であり、今のうちに姿勢を見せることで、取引先や投資家からの信頼にもつながります。
■ 本セミナーで得られること
・不確実な制度環境の中で、何を軸に進めるべきか
・Scope1・2の算定と体制整備の基本と優先順位
・将来の選定・調達判断に影響するリスクへの備え方
【実例】スタンダード上場企業が描いた5か年の現実的ロードマップ
Scope3への直接対応に踏み出せない企業こそ、現在地を把握し、取引や社内判断の準備につなげる機会としてご活用ください。
■開催概要
開催日:7月30日(水)
開催時間:①16:00~17:00 ②質疑応答:17:00~17:15
参加費:無料
定員:各30名
申し込み締め切り:7月29日(火)
※オンライン会議システム「ZOOM ウェビナー」を用いて実施します。
ご参加者様へはURLをメールにてご案内いたします。
■こんな方はぜひご参加ください
・サステナ対応を迫られつつ、社内の合意形成に悩むCSR/経企部門
・取引先から排出量データを求められはじめた企業(上場・非上場問わず)
・Scope3には踏み出せないが、Scope1・2だけでも対応の形を整えたい企業
※コンサルタント、プロジェクト支援を事業とされている業種の参加はお断りいたします。
業務提携などのお申し出については別途ご連絡ください。
■プログラム
0. オープニング・会社紹介
1. 制度と外部環境の変化…顧客のScope3は、自社のScope1・2になる構造を整理
2. なぜScope1・2から始めるのか…小さく始める意義と取引・金融への効果
3. 柔軟なロードマップのすすめ…【事例紹介】スタンダード上場企業が描いたScope1・2起点の5か年戦略
4. 自社状況の把握:日経SDGs経営調査の活用…今どのレベルにいるのかを“測る”ことで見えてくるもの
5. まとめと次の一歩…不確実性に耐える設計=柔軟性と持続性を備えた対応計画
※セミナープログラムは変更される場合があります。
■講師・パネリスト
株式会社ソフィア
サステナビリティ推進支援室/サステナビリティ共創リード
平林 泰直
精密機器メーカーのコミュニケーション部門に在籍し、ウェブ&デジタルマーケ部門の設立と責任者を担当。また、広報部門在籍時には、広報メディアの責任者を努め、経団連を始めとした数々の賞を受賞。2018年に(株)ドリームデザインにCOOとして移籍し、講談社女性誌「FRaU×SDGsプロジェクト」のプロジェクトマネージャーとしてSDGsの認知拡大と多くの企業とのパートナーシップによる事業化を実現。
2020年2月にサステナビリティ経営の伴走支援事業を主とする(株)ソフィアサーキュラーデザインを設立。中小から大手企業のサステナビリティ経営を方針、マテリアリティ特定、社内浸透、サステナビリティ事業開発、外部コミュニケーションまで360度支援。2025年7月より、事業統合により、(株)ソフィアに移籍し、現在に至る。