2013.07.23
エンタープライズソーシャルが持つ力
目次
8月1日のエンタープライズソーシャルフェス。気がつけば、もうあと1週間ちょっとというところまで差し迫っています。参加してくださる方々のブレークスルーになるような、熱いフェスティバルになるよう、準備を入念に行いたいとと思いつつ。
さて、フェスのスピーカー前田さんからのバトンを受け取りました。
KAIZENからイノベーションへ
もともと、私たち日本人は農耕民族であり、ムラで協力して、物事を成し遂げる力を持っています。その力は、モノづくり大国ニッポンとも言われ、世界からその強さを認められ、今の日本があります。
そして、今。予測不能な環境変化に向き合い、柔軟に、かつスピーディに対応する力が、生き残るために必要と言われています。環境変化に対応するために、今はどこの企業もこぞって、「変革」「チャレンジ」を掲げています。上場企業の中期計画をみてください。どこかしら、必ずキーワードとして入っているでしょう。
しかし、私たち日本人は、一つのことをコツコツとやり遂げ、改善を続ける力はあっても、ドラスティックにモノゴトを変える、そんな力が弱いとも言われています。
米作りに勤しみ、雪が降る季節はじっと耐え忍ぶ、そんな祖先を持つからかもしれません。
これまで日本企業は、コツコツと改善を積み重ねて来ました。「KAIZEN」は、いつしか世界の共通言語となり、日本の強さの象徴になりました。
しかし、今求められているのは、「KAIZEN」ではなく、「イノベーション」なのです。
イノベーションと言って思いつく事例は多々あります。
しかし、そんなに簡単にイノベーションなんて起こせるのでしょうか。
日本人がイノベーションを起こすためには、顧客の声に忠実であることが必要です。
市場に残り続けるために、他社より少しでもよい製品・サービス、「すごい」モノづくりにうちこむあまり、過剰な機能を詰め込みすぎて、ガラパゴス化したメイドインジャパン製品たち。
こういったことがなぜ起きたのか。
顧客の本当の声が届かなかったのかもしれません。
前置きが長くなりましたが、こういったことを解消できるのが、エンタープライズソーシャルだと考えています。
エンタープライズソーシャルが持つ力
私たちは、社員であるとともに、エンドユーザーでもあります。
製品・サービスを、エンドユーザー視点で捉え、本質的な価値を捕まえることができるはずです。
売れなければ、「企画のせい」、「営業のせい」、「広告のせい」、ではなく、社員全員が何かしら関与し、スピーディにPDCAを回すことが必要なのではないでしょうか。
- エンドユーザーとしての声のフィードバック
- 気づきや発見の共有
- 顧客の声や動き、競合の動きの共有
など、一人の担当の二つの目、二つの耳だけでなく、3000人の企業なら、6000個の目と耳を使う。
そうやって、社員同士が様々な意見を出し合い、時には信念同士がぶつかり合い、そこから顧客志向のイノベーションが生まれると、私は信じています。
取り組みを続ける中で、自発的で行動力が高く、熱い社員が仲間を見つけることで、強くなり、増加します。そんな中、口を出せずに、見ているだけの人もたくさんいるでしょう。むしろ、そちらのほうが圧倒的なボリュームなはずです。
しかし、声にはならなくても、彼らが持つ知識や知恵、気付きを様々な方法で集めて集約し、それをもとに議論を進めることで、より顧客志向の製品・サービスが生まれ、改善が繰り返されていく。
それがエンタープライズソーシャルに求めることではないでしょうか。
だからこそ、エンタープライズソーシャルは入れることが終わりではないのです。
むしろ、最大限の活用をしない限り、本来の役割は果たせていないと思ってもらいたい。
フェス当日は、
- 今の組織に起きていること
- エンタープライズソーシャルは万能薬ではないこと
についてもお話ししたいと思います。
では、IBM大川さん、バトンタッチ!
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株式会社ソフィア
事業責任者、シニア・コンサルタント
森口 静香
先が見えない、課題が曖昧でどうすればよいかわからないプロジェクトの伴走をすることが多いです。議論をその場で図解したり、時にはグラレコや動画を使って、みなさんの共通認識をつくることを得意としています。
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