
概要 / Overview
- 企業規模:
- 企業グループ
- 人数規模:
- 10,000名以上
目的は、システム導入なのか?、それとも業務改革なのか?
同グループでは、各機能部門でバラバラでだったERPシステムを、「業務改革/BPR」を目的にグループ・グローバルで全体で統合するプロジェクトを開始しました。基幹システムの刷新には高額なコストがかかり、導入自体にかかるコストは積算できても、業務改革や業務変革を進めるコストやチェンジマネジメントに対する費用まで積算することは非常に困難です。同グループの情報システム部門においても、限られたスケジュールの中で経営陣から予算の承認を得ることを優先し、システム刷新にまつわるチェンジマネジメントのコストは予算には盛り込んでいませんでした。
ところが、システムのカットオーバーが近づくにつれて、システム刷新にともなう業務変革に対して、一時的な業務負荷増大への不安や業務プロセスの変化に対する不満の声が多くの社員から聞かれるようになりました。そこでチェンジマネジメントの必要性が急浮上してきたのです。
社員の心理状況を可視化し、一つひとつ丁寧にコミュニケーションすることが近道
ERP開発導入に向けて業務改革など大きなビジョンを打ち出していた同グループですが、実際の導入に直面すると、「まずはシステムが社員に社員に受け入れられること」が最優先事項に変わっていました。そこから追加予算を工面し、スムーズなシステム導入に向けた対策に着手しました。
ソフィアは、ヒアリングやアンケ―トを通して社員の心理的状態やITリテラシーの調査・分析を実施。システム刷新に対する心理状態別に社員ペルソナを設定し、ITリテラシーのギャップとあわせて社員の状況の可視化しました。そのうえで、部門ごと、社員ペルソナをもとに設定したターゲットごとに、コミュニケーション施策を検討し、実行しました。
その結果、システム刷新の意義について現場の理解が高まり、現場の中で新システム浸透への協力者が増えてきたことで、大きな混乱なく新システム導入が実現しました。
成果物 / Output
- ERP導入及びマニュアル類のドキュメント分析
- 社員インタビュー
- 社員ペルソナ作成
- チェンジマネジメント計画の作成
- インプリメンテーションラーニングコンテンツ作成
- FAQサイト
- 業務改革推進に向けた各種インターナルコミュニケーション実施
提供価値 / Value Proposition
- チェンジマネジメントのシナリオ作成
- 伴走型の施策実行
- 社員の感情の可視化を踏まえた社員巻き込みシナリオ作成