AI時代にこそ問われる「オーセンティシティ」―PodCatalystが探る、PRとコミュニケーションのこれから―世界のインターナルコミュニケーション最前線⑬
最終更新日:2026.01.07
目次
生成AIの進化により、PRやコミュニケーションの現場は急速な変化の只中にあります。調査、コンテンツ作成、編集、分析といった業務の多くが自動化され、効率性は飛躍的に高まりました。
その一方で、こうした環境だからこそ「人間にしか担えない価値とは何か」が、これまで以上に鋭く問われています。
IABC公式Podcast「PodCatalyst」第71回のエピソード「Why Authenticity Matters in the Age of AI(AI時代において、なぜオーセンティシティが重要なのか)」では、この問いに対し、「オーセンティシティ(真正性)」というキーワードを軸に、PRの現在地と未来が掘り下げられています。ゲストは、UPRAISE Marketing and Public Relations 社長のTim Johnson氏。ホストは、IABCエグゼクティブ・ディレクターのPeter Finn氏です。
本記事では、このエピソードの内容を紹介しながら、日本企業の人事・広報担当者が実践できる具体的なアクションプランをご紹介します。このAI時代に具体的にどのような変化が起きているのでしょうか。
PRキャリア30年における業界の変化
PR業界で30年以上のキャリアを持つTim Johnson氏は、キャリア初期と現在を比べて最も大きく変わった点として、経営層のPRに対する認識を挙げています。かつては、コミュニケーション部門が経営中枢に関与することは難しく、PRは補助的な役割として扱われがちでした。しかし現在では、PRは戦略機能としてC-suite(経営幹部・役員)から直接期待される存在になっています。
この変化の背景には、情報発信チャネルの急増があります。マスメディアに加え、ブログ、寄稿メディア、SNS、ニュースレター、オンラインコミュニティなど、企業組織が語るストーリーの掲載チャネルは多数存在します。
そのためPRには、すべての接点で一貫性があり、正確で、理解しやすいストーリーを構築し続ける高度な設計力が求められているのです。
日本企業における実践課題
日本企業においても、広報・PR部門の位置づけは変化しています。しかし、依然として「情報発信部門」としての認識にとどまり、経営戦略の立案段階から関与できていないケースが少なくありません。あなたの組織では、いかがでしょうか。
自己診断チェック:あなたの組織のPR機能は戦略レベルですか?
•広報・PR部門が経営会議に定期的に参加していますか?
•新規事業やM&Aの計画段階でコミュニケーション戦略が検討されていますか?
•広報責任者が経営層と直接対話する機会が月1回以上ありますか?
•危機管理計画の策定に広報部門が主体的に関与していますか?
•ステークホルダーの声を経営判断に反映させる仕組みがありますか?※3つ以上「いいえ」の場合、PR機能の戦略化が急務です。経営層との関係構築から始めてみてはいかがでしょうか。
戦略的PR機能への転換アクションプラン
現状把握と価値の可視化
•過去1年の広報活動の成果を数値化(メディア掲載、リーチ、エンゲージメント)
•他部門へのヒアリング:「広報部門に何を期待するか?」
•経営層との1on1ミーティングの設定
経営層への提案準備
•競合他社の広報戦略ベンチマーク
•ステークホルダーマッピングと課題整理
•「戦略的コミュニケーション計画」のドラフト作成
実践とフィードバック
•経営会議でのコミュニケーション戦略プレゼン
•小規模プロジェクトでの戦略関与の実績づくり
•定期報告の仕組み化(月次レポート等)
ここまで、PRの戦略的位置づけの変化についてご紹介してきました。では、PRの役割として重要性を増している「ストーリーの託し先」について、どのような視点が必要なのでしょうか。
ストーリーの「託し先」を見極める:PRの新たな重要課題
PRの役割として重要性を増しているのが、「誰にストーリーを託すのか」を見極めることです。信頼できる編集者やインフルエンサーを選び、きちんとした物語を伝えられる相手かどうかを慎重に判断する必要があります。PR、マーケティング、ジャーナリズムの境界が曖昧になる中で、その曖昧さは倫理の境界にも影響を及ぼしています。
「ジャーナリズムの世界には、いまだに倫理規定があります。複数の情報源を確認すること、事実を検証すること、少なくとも偏りのない報道を試みることが求められます。一方で、インフルエンサーは自分自身の視点を持っています。それ自体は素晴らしいことですが、彼らはそうしたガイドラインに縛られているわけではありません」とJohnson氏は語ります。
平たく言うと、だからこそクライアントに編集者やインフルエンサーを紹介する前に、その人物の信頼性や姿勢を十分に精査することが、これまで以上に重要になっているのです。
発信先の信頼性評価フレームワーク
情報が氾濫する時代、「誰に語ってもらうか」は企業の信頼性に直結します。以下のチェックリストで発信先の信頼性を評価してみてはいかがでしょうか。
メディア・インフルエンサー評価の5つの視点
1. 信頼性(Credibility)
•過去の記事・投稿に事実誤認や誇張表現はないか?
•情報源を明示しているか?
•訂正・謝罪の実績は適切か?
2. 一貫性(Consistency)
•発信内容と姿勢が一貫しているか?
•突然のトーン変更や矛盾した主張はないか?
•自社の価値観と整合性があるか?
3. 透明性(Transparency)
•PR投稿と編集記事の区別が明確か?
•スポンサー関係を開示しているか?
•利益相反の可能性は低いか?
4. エンゲージメントの質(Engagement Quality)
•フォロワーとの対話は建設的か?
•コメント欄の雰囲気は健全か?
•炎上や誹謗中傷を助長していないか?
5. 専門性(Expertise)
•該当分野での知識・経験は十分か?
•他の専門家からの評価はどうか?
•継続的な学習姿勢が見られるか?
ここまで、発信先の見極め方についてご紹介してきました。では、テクノロジーを「理解できる物語」に変える力とは、どのようなものでしょうか。
テクノロジーを「理解できる物語」に変える力
Johnson氏が長年携わってきたB2Bテクノロジー分野のPRでは、特に「創造性」が不可欠だと語られています。テクノロジー製品やサービスは、抽象度が高く、一般の人にとっては理解しにくいものが少なくありません。
具体的には、「クラウドインフラ」という言葉をそのまま説明しても、多くの人の心には届きません。しかし、「写真や動画、大切な思い出を、いつでもどこでも安全に保存し、見返すことができる仕組み」と言い換えることで、テクノロジーは具体的で身近な存在になります。
PRの役割とは、情報を単に正確に伝えることではなく、複雑な内容を人間の生活や感情に結びつけることです。その意味で、創造性はAIでは完全に代替できない、人間ならではの価値だと言えるでしょう。
複雑な情報を伝えるストーリーテリングの技法
DX、働き方改革、人事制度改革など、企業の人事・広報担当者も日常的に「複雑で抽象的な情報」を社内外に伝える必要があります。以下の技法を活用することで、難解なテーマを「自分ごと」として受け取ってもらえるメッセージに変換できます。
ストーリーテリング実践の4ステップ
Step 1: 受け手の視点で「困りごと」を特定する
×悪い例:「当社は新人事評価制度を導入します」
◯良い例:「評価基準が不明確で不安を感じたことはありませんか?」
→まず相手の課題や感情に寄り添うことが大切です。Step 2: 具体的なシーンで語る
×悪い例:「クラウド型勤怠管理システムを導入します」
◯良い例:「出張先のカフェから、スマホ一つで勤怠報告。承認待ちのストレスから解放されます」
→抽象概念を「場面」「行動」「感情」で表現してみてください。Step 3: 「なぜ今なのか」を明確にする
×悪い例:「業界トレンドに対応するため」
◯良い例:「リモートワークが常態化した今、従来の仕組みでは皆さんの働きやすさを守れません」
→緊急性と必然性を共感できる言葉で伝えることがポイントです。Step 4: 「あなたにとっての価値」を示す
×悪い例:「業務効率が30%向上します」
◯良い例:「毎週金曜の残業が1時間減り、家族との時間が増えます」
→数値だけでなく、生活の変化を描くことで伝わりやすくなります。
実践演習のヒント
1.複雑なテーマを一つ選ぶ(DX推進、制度変更など)
2.受け手の「困りごと」を3-5個リストアップ
3.具体的なシーンでストーリーを作る(誰が・いつ・どこで・どう感じた)
4.Step 1-4の要素を盛り込んだ200字メッセージを完成させる
ここまで、ストーリーテリングの技法についてご紹介してきました。では、本エピソードの中心的なテーマである「オーセンティシティ」とは、どのようなものでしょうか。
AI時代におけるオーセンティシティの意味
本エピソードの中心的なテーマが、「オーセンティシティ(真正性)」です。一言で言えば、「自分自身の言葉で、誠実に語る姿勢」のことです。Johnson氏は、AIが生成するコンテンツが急増する今だからこそ、「本物らしさ」の価値がむしろ高まっていると指摘しています。
AIは、洗練された文章や映像、整った構成のメッセージを短時間で生み出すことができます。しかし、その結果として、世の中には「よくできているが、誰が語っているのか分からない」コンテンツが溢れ始めています。
こうした環境下では、過度に磨き上げられた表現よりも、多少の不完全さを含んだ人間らしい語りのほうが、かえって信頼を生むことがあります。
Johnson氏が紹介する印象的な事例があります。あるクライアントのCEOは、話し方が決して滑らかではなく、脱線することも多く、予定時間を超えて話してしまうこともあるそうです。しかし、その姿勢こそが聴衆に「考えながら話している」「本音で語っている」という印象を与え、高い信頼性につながっているといいます。
換言すれば、オーセンティシティとは、完璧さや演出の巧みさではありません。自分自身の言葉で語り、考え、時には迷いながらも向き合う姿勢そのものが、AI時代における最大の差別化要因になりつつあるのです。
オーセンティシティを高めるリーダーコミュニケーションの実践
AIが完璧な文章を生成できる時代だからこそ、リーダーの「人間らしさ」が組織の信頼を左右します。人事・広報担当者は、リーダーが本物らしく語れるようサポートする役割を担っています。
リーダーメッセージの5つのチェックポイント
以下の質問で、現在のリーダーコミュニケーションを評価してみましょう。
1.個人の経験や感情が含まれているか?
ー リーダー自身のエピソード、迷い、学びが語られているか
2.完璧すぎないか?
ー 過度に洗練された表現で「作られた感」がないか
ー 言い淀みや言い直しを許容しているか
3.聴衆との対話があるか?
ー 一方的な発信ではなく、質問や反応を受け入れているか
ー 予定外の質問にも誠実に向き合っているか
4.弱さや不確実性を認めているか?
ー「分からないこと」「難しいこと」を隠していないか
ー 失敗や反省を率直に共有しているか
5.自分の言葉で語っているか?
ー 借り物の表現やスローガンに依存していないか
ー リーダー個人の価値観が伝わるか※3つ以上「いいえ」の場合:オーセンティシティの強化が必要です。
リーダーコーチングの3つのポイント
事前準備:「なぜ伝えたいか」「個人的な経験」を掘り下げ、完璧主義を手放す練習
リハーサル:対話形式で予想外の質問にも答える練習。「つながりを作る」ことを目標に
振り返り:聴衆の反応を収集し、「人間らしさ」が伝わった場面を特定して次に活かす
成功事例: 全社員総会での社長メッセージ改善
Before(AI的・完璧主義的)
「当社は本年度、売上高10%増を達成しました。これは全社員の努力の賜物です。来期も引き続き、目標達成に向けて邁進してまいります」
After(オーセンティック)
「正直に言うと、年度初めは目標達成できるか不安でした。特に第2四半期は厳しかった。しかし、現場の皆さんが粘り強く顧客と向き合ってくれました。先日、ある顧客から『御社の担当者の誠実さに救われた』という手紙をいただいて、思わず涙が出ました。数字も大事ですが、こういう信頼こそが私たちの財産だと改めて感じています。来期も一緒に、誠実に歩んでいきましょう」
変化のポイント:
•個人の感情(不安、感動)を共有
•具体的なエピソード(顧客からの手紙)
•弱さの開示(不安だった)
•価値観の表明(信頼が財産)
オーセンティシティ強化プログラム
1: 現状把握
•過去3ヶ月のリーダーメッセージをオーセンティシティ診断
•リーダーへのヒアリング:「伝えたいけど言えていないこと」
•社員アンケート:「経営層のメッセージで心に残ったこと/残らなかったこと」
2: 小さな実験
•社内報や朝礼で、リーダーの個人的エピソードを1つ追加
•社員からの質問に「すぐには答えられない」と正直に答える場面を作る
•反応を観察・記録
3: 本格導入
•重要なメッセージでオーセンティックアプローチを採用
•事前コーチングセッションの実施
•本番後の即時フィードバック収集
4: 定着化
•成功事例の社内共有
•他のリーダー層への展開
•継続的なコーチング体制の構築
ここまで、オーセンティシティの意味と実践方法についてご紹介してきました。では、クライシス時にはどのように「本物らしさ」が試されるのでしょうか。
クライシス時にこそ試される「本物らしさ」
オーセンティシティの重要性は、クライシスコミュニケーションの文脈でも強調されています。Johnson氏は、クライシス対応を「非常時だけの特別な活動」と捉える考え方に疑問を呈しています。
日常的なPR活動を通じて、誠実で一貫したコミュニケーションによる信頼と信用を積み重ねていれば、問題が発生した際にも、その蓄積が組織を支えます。逆に言えば、平時に信頼を築いていなければ、どれほど巧妙なメッセージを用意しても、受け手には見透かされてしまいます。
AIによって情報発信のスピードが加速した今、危機の際に求められるのは「完璧な言葉」ではなく、「信頼できる姿勢」です。オーセンティシティとは、危機に直面したときにこそ真価が問われる資質だと言えるでしょう。
平時からの信頼貯金とクライシス対応の実践
クライシスは突然訪れますが、その時の対応力は平時の積み重ねで決まります。「信頼の貯金」を日常的に増やし、いざという時に活用できる体制を整えてみてはいかがでしょうか。
信頼の貯金チェックリスト: 平時の15の習慣
透明性の貯金
・経営情報を定期的に開示している(月次・四半期報告)
・ 意思決定のプロセスを可能な範囲で説明している
・成功だけでなく、課題や失敗も共有している
・質問や懸念に対して逃げずに答えている
・「今は答えられない」理由を誠実に説明している一貫性の貯金
・企業理念と実際の行動が一致している
・方針変更時には、その理由を丁寧に説明している
・全てのステークホルダーに対して態度が一貫している
・困難な状況でも価値観を曲げていない
・長期的視点を保ち、短期的利益に振り回されていない対話の貯金
・ステークホルダーとの双方向コミュニケーションの場がある
・フィードバックを真摯に受け止め、対応している
・社員の声が経営層に届く仕組みがある
・批判的な意見にも耳を傾けている
・コミュニティや社会との接点を持ち続けている
クライシス発生時のオーセンティックな対応5原則
原則1: スピードより誠実さを優先
×悪い対応: 事実確認前に「問題ない」と発表
◯良い対応: 「現在調査中です。分かり次第すぐにお知らせします」
→完璧な情報を待つより、誠実な姿勢をまず示すことが大切です。原則2: 謝罪すべきことは明確に謝罪する
×悪い対応: 「誤解を招いて申し訳ありません」(責任転嫁)
◯良い対応: 「私たちの判断が誤っていました。申し訳ありません」
→言い訳や責任回避は信頼を損なってしまいます。原則3: 具体的な事実と今後の対応を示す
×悪い対応: 「再発防止に努めます」(抽象的)
〇良い対応: 「○月○日までに第三者委員会を設置し、○月中に報告書を公表します」
→行動で誠意を示すことがポイントです。原則4: 感情を排除しない
×悪い対応: 無機質な謝罪文のみ
◯良い対応: 「被害に遭われた方々のお気持ちを思うと、本当に申し訳なく、胸が痛みます」
→共感と人間性を伝えることで、相手の心に届きやすくなります。原則5: 継続的にコミュニケーションをとる
×悪い対応: 最初の謝罪後、沈黙
◯良い対応: 進捗を定期的に報告し、質問に答え続ける
→「逃げていない」姿勢を示すことが重要です。
ここまで、クライシス対応におけるオーセンティシティの重要性についてご紹介してきました。では、これからのPRを形づくる要素には、どのようなものがあるでしょうか。
これからのPRを形づくる5つの要素
エピソードの終盤で、Johnson氏は今後5〜10年のPR業界を特徴づける要素として、次の5点を挙げています。
•AIのさらなる統合
•オーセンティシティ重視の一層の加速
•コンテンツのデータドリブン化
•PRの戦略機能としての地位向上
•新技術を分かりやすく伝える創造性
AIが高度化すればするほど、「誰が、なぜ、その言葉を語っているのか」が重要になります。本Podcastは、PRの未来においてオーセンティシティが単なる美徳ではなく、実務上の競争力であることを、具体的な経験を通じて示しています。
5つの要素を実務に活かすロードマップ
Johnson氏が示した5つの要素は、日本企業の人事・広報部門が今後取り組むべき方向性を明確に示しています。以下のロードマップで、段階的に実装していきましょう。
要素1: AIのさらなる統合
現状認識
多くの日本企業では、AI活用が「効率化ツール」にとどまり、戦略的統合には至っていません。実践ステップ
短期:
•AI活用の現状調査(どの部門が何に使っているか)
•広報・人事領域での活用可能性マッピング
•パイロットプロジェクトの選定(例:プレスリリース下書き、FAQ自動生成)
中期:
•AI活用ガイドラインの策定(倫理、品質基準、承認プロセス)
•社内研修プログラムの実施
•効果測定指標の設定
長期:
•AIと人間の役割分担の最適化
•全社的なAI活用戦略への貢献
•継続的な学習・改善の仕組み化
要素2: オーセンティシティ重視の一層の加速
現状認識
形式的な広報メッセージへの不信感が高まっている一方で、人間らしさを伝える手法が確立していません。実践ステップ
短期:
•現在の発信内容のオーセンティシティ診断
•リーダーへのコーチングプログラム開始
•社員ストーリーの発掘と共有
中期:
•「本物らしさ」を評価指標に組み込む
•ステークホルダーからのフィードバック収集
•成功事例の横展開
長期:
•組織文化としての定着
•採用ブランディングへの活用
•クライシス対応力の強化
要素3: コンテンツのデータドリブン化
現状認識
「なんとなく」「例年通り」の情報発信から脱却し、データに基づく意思決定が求められています。実践ステップ
短期:
•測定すべきKPIの特定(リーチ、エンゲージメント、行動変容等)
•現状のデータ収集体制の確認
•簡易ダッシュボードの作成
中期:
•A/Bテストの導入(件名、配信時間、コンテンツ形式等)
•セグメント別の効果分析
•月次レポートの定例化
長期:
•予測分析の導入(トレンド予測、リスク検知)
•ROI(投資対効果)の可視化
•経営層へのデータドリブン提案
要素4: PRの戦略機能としての地位向上
現状認識
広報・PRが「お知らせ部門」から「戦略パートナー」へと進化する必要があります。実践ステップ
短期:
•経営層との定例ミーティング設定
•ステークホルダーマップの作成と共有
•他部門との連携強化(営業、人事、IR等)
中期:
•中期経営計画とコミュニケーション戦略の連動
•リスクマネジメント体制への参画
•予算と人員の戦略的配分
長期:
•コミュニケーション責任者の経営会議メンバー化
•全社的な意思決定プロセスへの早期関与
•組織全体のコミュニケーション力向上への貢献
要素5: 新技術を分かりやすく伝える創造性
現状認識
DX、AI、人的資本経営など、新しい概念を社内外に伝える難易度が高まっています。実践ステップ
短期:
•複雑なテーマのリストアップ
•ストーリーテリング研修の実施
•「翻訳」の成功事例収集
中期:
•多様な表現形式の試行(動画、インフォグラフィック、ポッドキャスト等)
•受け手別メッセージの最適化
•社内「翻訳者」の育成
長期:
•創造的コミュニケーションの組織文化化
•外部パートナー(クリエイター、デザイナー)との協働体制
•ナレッジ共有プラットフォームの構築
まとめ
ここまで、AI時代におけるオーセンティシティの重要性と、具体的な実践方法についてご紹介してきました。
AI時代だからこそ「人間にしかできない価値」――オーセンティシティ、創造性、信頼構築――がますます重要になります。Tim Johnson氏とPeter Finn氏の対話から学んだ知見を、あなたの組織に取り入れ、より良いコミュニケーション文化を築いてみてはいかがでしょうか。


