お客様インタビューvol.9
「新事業を生み出すマインドを育む 三機工業株式会社 「未来記事」研修支援」

三機工業株式会社
経営企画室 経営企画部
課長 小吉省吾さん(写真中央)
株式会社 ソフィア
古川貴啓(写真左)
三上晃潤(写真右)
インタビュアー:岡田耶万葉
事例集をダウンロードする

インタビュー実施日:2019年3月27日

空調・衛生・電気・ファシリティシステム・スマートビルソリューションや、搬送システム、水処理・廃棄物処理などさまざまな分野の技術を生かし、快適な環境づくりに取り組む総合エンジニアリング会社の三機工業株式会社は、長期ビジョンを掲げてさらなる成長を目指しています。ソフィアでは、同社の課題の1つであるイノベーション創造へ向けた第一歩として、自社の未来を想像して記事にする、1泊2日の研修と発表会から成る「未来記事」研修の支援を行いました。担当者とソフィアメンバーが、本音を交えながらの打ちとけた雰囲気のなかで、研修を振り返りました。

「技術」と「人」を磨き 質を高めるために

三機工業では創立100周年を迎える2025年に向けて、長期ビジョン“Century 2025”を策定されていますが、どのようなことを目指されているのでしょうか

小吉さん
当社は“Century 2025”で、すべてのステークホルダーからもっと「選ばれる会社」になることを目指しています。その実現に向けて、2016年度から2025年度の10年間を3つのフェーズに分けて取り組んでいます。Phase1は「質」を高めるための3年間、Phase2は「信頼」を高めるための3年間、Phase3は「選ばれる」ための4年間で、2018年度でPhase1が終了したところです。

“Century 2025”に向けて、どのような課題を感じていましたか

小吉さん
当社では長らく本格的な新事業といえるものが立ち上がっておらず、新事業立ち上げの経験者が社内にあまりいない状況です。時代の変化に対応しながら成長していくためには、新しいことに挑戦し、イノベーションを起こしていかなくてはなりません。ですから、新事業や新商品を生み出す意識をもった人を継続的に育てていくという課題がありました。そこでソフィアさんに相談したところ、「未来記事」研修(将来、自社がビジネス誌に取り上げられたらどのような内容になるかを想定して、1つの記事を作り上げるプロジェクト型研修)を提案していただきました。

「未来記事」研修について聞いたとき、どのように思われましたか

小吉さん
ある意味“軽いノリ”でイベント的に行える、とてもいい企画だと思いました。「新事業を立ち上げるぞ!」と意気込んで取り組むと、「ゴールはどうするの?」「予算はどうするの?」といった話になって大げさなものになりますが、社内への新事業の種まきをするという意味では、そこまで堅い企画でなくてもよかったので。今回は、自由な発想からアイデアを出すことを重視し、新事業を立ち上げるきっかけづくりができればいいかなと。

「未来記事」研修で注力したポイントや、こだわった点があれば教えてください

小吉さん
2018年10月に完成した、当社の総合研修・研究施設「三機テクノセンター」で実施することにこだわりました。この施設は、「研修」「研究」「研鑽」を1カ所に集約し、技術や人を磨いて質を高めるために設立した“Century 2025”の象徴的な施設です。「未来記事」研修も人を磨く施策の一つですから、ぜひここで実施して社内を盛り上げたいなと。いきなり全社的に実施するのではなく、まずはスモールスタートということで社内ベンチャーから立ち上がった事業部であるファシリティシステム事業部のメンバーが対象に選定され、意見の幅を広げるためにR&Dセンターという研究開発部門のメンバーも加えて実施しました。

ワイワイ話しながら アイデアを形にしていく

研修は1泊2日だったそうですが、どのような形で進められたのでしょうか

小吉さん
参加者を4チームに分け、各チームにR&Dセンターのメンバーが1人加わりました。本来、この研修の最終アウトプットは自分たちで「未来記事」を書くことなのですが、記事を書くとなると時間もかかりますし、やり慣れていないことをするのは参加者の負担になるという懸念もありました。そこで事前にソフィアさんに相談して、今回は新事業のアイデアを作ることを重視し、メディアの記者から取材を受けたという想定でヒアリングを行って、記事を書いてもらうことにしました。参加者は1日目にメディアの記者へ渡す情報をまとめた「プレスキット」を作成し、2日目はそれをもとに取材を受けるという形です。

参加者はどのような様子でしたか

小吉さん
1日目はみなさん苦労していましたよね。デザイン思考などの講義を受けたあとに新事業のアイデアを膨らませ、具体化したものを「プレスキット」に落とし込むワークをして、17時30分までに提出することになっていたのですが、どのチームもその時間までに提出できなくて。
古川
他社さんでは締め切り時間までにできたものを提出する方も多いなかで、御社のみなさんは根がまじめというか、納得できるところまでしっかり組み立てて提出したかったのだと思います。
小吉さん
結局、締め切りを翌朝に延長して、懇親会に移りました。お酒の力を借りてアイデアを出そうということで(笑)
古川
懇親会の間、三上と私は研修室の外で打ち合わせをしていたのですが、お菓子を片手に研修室に戻ってくる人がちらほら現れて、三上と「人が増えたぞ、また増えたぞ……」と話しているうちに、気づいたら3チームのメンバー全員がそろっていて。多分、そこから本当の意味でアイスブレイクできたのではないでしょうか。残りの1チームも、朝早く起きて作成していました。
三上
ファシリティシステム事業部の方とR&Dセンターの方とでは、はたから見ていても、明らかに思考が違うのが分かりました。グループのメンバー同士で同じ未来を思い描くまでに時間がかかったものの、それぞれの思考や視点が混ざり合ったからこそ、今までにないアイデアを生み出すことができたのだと思います。
小吉さん
当初は2025年までに実現できそうな新事業を想定していましたが、それは遠い未来ではないので、最初はどのチームのアイデアもこじんまりとしたものになっていました。そこで、激励にやってきたファシリティシステム事業部長が「2025年にこだわらなくてもいいから、もっと飛んだアイデアを出して!」と発破をかけて。それも効きましたよね。

研修終了後、参加者からはどのような感想が聞かれましたか

小吉さん
「これまで受けた研修のなかで一番面白かった」「このような機会を与えてくれてありがとう」などのコメントがありました。担当業務に直接つながる研修や、管理職としてのスキルアップのための研修はあるのですが、「未来記事」研修のように、みんなでワイワイ話しながら新事業を自由に企画してアウトプットする研修はめずらしいので、新鮮だったのではないでしょうか。

長期にわたって 成長し続ける会社に

後日、発表会を行ったそうですが、どのような様子でしたか

小吉さん
ファシリティシステム事業部とR&Dセンターの社員に声をかけたところ、30人ぐらいの聴講者が集まり、とても熱心に聴いていました。「未来記事」研修はイベント的要素もあるので、とくに関心をひいたのだと思います。発表会後の懇親会も盛り上がり、その後もここで発表された企画が社内で話題になるなど、広がりがあってよかったと思います。

ちなみに、どのようなアイデアが生まれたのでしょうか

小吉さん
水処理やゴミ処理、発電などの技術を活用した災害時のサービスや、IoTを活用して、個々に合った心地よい環境空間を提供するBtoCサービスなどのアイデアがありました。

小吉さんご自身は、この研修の成果やポイントはどのような点にあるとお考えですか

小吉さん
新事業の種まきをするという意味では、成果を得られたと思います。それから、ソフィアさんの提案で、コミュニケーションツールのTeamsを活用したのもよかったですね。私自身も、事務局として事前課題などの連絡をする際にTeamsを使い、とても便利なツールだと思いました。当社の情報システム部門では、Teamsなどのツールを使って業務効率化を図ることが課題だったので、良いきっかけになったと思います。

2025年に向けて、今後どのようなことに力を入れていきたいですか

小吉さん
“Century 2025”では、ステークホルダーの皆さまからもっと「選ばれる会社」になることを目指していますが、そのなかには投資家も含まれます。5年、10年先まで長期にわたって投資するに値する企業なのか見極める際、新しい取り組みを継続的に行い成長し続けられるかが1つのポイントになると考えます。ですから「質」と「信頼」を高めるとともに、当社で未来に向けて考えていることや新たな取り組みなどをオープンにして、積極的に発信していきたいですね。

今回ソフィアとプロジェクトを進められて、いかがでしたか

小吉さん
パッケージのように形が決まっている研修が多いなか、ソフィアさんは相手に合わせてカスタマイズしてくれて、柔軟性が高いと思いました。やりとりを重ねながら、いい研修を作り上げることができたと思います。

最後に、ソフィアへのご意見や期待することがあれば教えてください

小吉さん
ソフィアさんのよさは、ノリがよく明るいところだと思います。案件によって適した依頼先は違いますが、ソフィアさんらしさを失わずにいていただけると、今回のようなプロジェクトの場合にも私たちの選択肢が広がっていいと思います。
古川
参加してくださったみなさんは頭の回転が早く、刺激を受けながら支援させていただきました。ぜひ今後も、研鑽の機会をいただけるとありがたいです。

関連サービス

事例集をダウンロードする

事例について問い合わせる