ITリテラシーとは?社員のITリテラシーを高める重要性

#業務プロセス改善#ICTシステム活用支援#ビジネススキル#働き方

26.Oct.2020

誰もが身近にITを利用するようになった現代では、ITリテラシーの重要性がますます高まっています。「平均年齢が高いし、うちの会社にITリテラシーを求めるなんて無理」、「社長もPCを使いこなせていないのに、DXを推進するなんてできるはずがない」「うちは現場が強いから、そこが変わらないとね~」など、社員のITリテラシーという難題に、ビジネスや組織のデジタル化を半ばを諦めてしまっている担当者はいらっしゃいませんか?

とはいえ、サイバー攻撃やSNSのトラブルなど、ITを利用する上ではさまざまな喫緊の問題が起こり得るので、自社のITリテラシーを向上させることは重要です。そこで今回は、ITリテラシーについての基礎知識や、社員のITリテラシーを高める重要性などについて解説します。自社のITリテラシーが低いと感じている方や、向上させるヒントを探している方はぜひ参考にしてみてください。

そもそもITリテラシーとは?

ITリテラシーとは、「ITに関連する事柄への理解力や対応力などを指す言葉」のことです。具体的な例としては、ネットワークやセキュリティ、通信などが挙げられます。ここでは一般的にITリテラシーと呼ばれる3つのリテラシー(=知識)について紹介します。

情報基礎リテラシー

情報基礎リテラシーとは、「正しい情報を発見し、取捨選択して活用する能力」のことです。一言で表すと、“正しく情報を活用する力”を指しています。

厳密にはITと直接関係しているわけではありませんが、IT技術の発展によって誰でも手軽に情報を得られるようになった現代では重要な能力です。情報基礎リテラシーを身に着けることにより、必要とする情報を見つけ出し、それが本当に正しいかどうか判断できるようになります。

コンピュータリテラシー

コンピュータリテラシーとは、「コンピュータを操作するための知識や技術」を指しています。現代ではほとんどの企業で業務にパソコンを利用しているため、キーボードやマウスなどの入力装置や、基本的なアプリケーションの使い方などは必要不可欠なスキルになりつつあります。

業界によってどの程度のコンピュータリテラシーを求められるかは異なりますが、ワードやエクセルなどのOfficeアプリケーションを活用できる能力は必要とされている場合が多いです。
またプログラマーやシステムエンジニアなどのより専門的な職種では、定められたプログラミング言語を扱える能力を有しているかどうかが重視される場合もあります。

ネットワークリテラシー

ネットワークリテラシーとは、「技術的な側面からセキュリティやネットワークなどの知識を理解する力」を指します。近年ではインターネットを利用する際に正しい使い方を心得ているか、モラルが身に着いているかなどの意味を表す場合もあります。

顧客情報の保護や自社の機密情報を守るためのセキュリティ対策は、企業にとって非常に重要であり、社員一人ひとりが日頃から意識する必要があります。誰かひとりがセキュリティ事故を起こしてしまうと、企業全体の信頼を損なうことにもつながるからです。

また昨今一般化しているSNSでも、トラブルのきっかけになるケースが多く見られます。プライベートでSNSを利用して軽い気持ちで発言した内容が、会社としての大きなトラブルにつながる場合もあるので、注意して利用するように促しましょう。

ITリテラシーの重要性

近年、社会はリアルな世界とデジタル世界が併存するビフォーデジタルから、「身の回りのすべてのものがデジタル化され、リアルな世界はデジタル世界に含まれる」というアフターデジタルへと移行しつつあります。その環境下でITリテラシーの低いままでいると、仕事や生活のさまざまな面で不利益を被ったり、周囲へ悪影響を及ぼしたりしかねません。

そこで、ITリテラシーの重要性について、低いことによって起こり得るトラブルや、高いことによって得られるメリットなどの側面から解説します。

ITリテラシーが低いことの危険性

ITリテラシーが低いと、予期せずさまざまなトラブルに巻き込まれる可能性が高まります。企業においてはサイバー攻撃や個人のSNSなどを通じて情報漏えいが起こり、信用の低下を招くおそれがあるでしょう。漏えいした情報の内容によっては、企業の業績に大きく関わる場合も少なくありません。

また、ITリテラシーが身に着いていないと、得られる情報に格差が生じるという問題もあります。例えば公共サービスや会社の福利厚生などにおいて、正しく情報を得られていれば受けられたはずの支援を受けられないなどの状況に陥る場合もあるでしょう。

最近では「炎上」と呼ばれるSNS上のトラブルは数多く発生しており、炎上した個人や企業の特定が行われることもめずらしくありません。不適切な発言や情報発信を行って加害者になると、トラブルを起こした本人はもちろん、所属する会社などの組織の信頼も失ってしまいます。

また、事実ではない情報をもとに炎上が起こる場合もあり、ITリテラシーが低いとデマやフェイクニュースに惑わされて根拠のない炎上に加担してしまうケースもあります。インターネット上の情報は常に正しいわけではないということを理解することが大切です。

ITリテラシーが高いことのメリット

ITリテラシーを高めておくと、効率よく情報を収集でき、必要な情報を必要なときに素早く活用できるようになります。結果的に業務の効率化や生産性の向上につながり、企業に利益をもたらすでしょう。

また、不用意に情報漏えいを起こすリスクが下がるので、社員のITリテラシー向上は組織全体のセキュリティ強化にもつながります。不祥事を未然に防止できるため企業の信頼性が高まり、もし問題が発生したとしても正しいITリテラシーが身に着いていれば迅速で適切な対処が取れるので、問題が大きくならないうちに解決にあたることができます。

社員のITリテラシーを向上させる方法

社員のITリテラシーを高めるには、組織全体でITリテラシーを身に着ける仕組みを整えることが大切です。ここでは、具体的な2つの方法を紹介します。

 ITリテラシー講座や社員研修

企業全体でITリテラシーに対して高い意識を持ち、すべての従業員を対象にしたITリテラシー講座や社員研修を行うことが大切です。入社時や、社内に新システムを導入したタイミングは、社員を集めて教育・研修を行う良いきっかけになるでしょう。

また年に数回程度、コンプライアンスを徹底するために定期研修を行うことも大切です。インターネット上の技術は日々進化しており、サイバー攻撃などの悪質な行為も手法を変えて繰り返し行われるので、常に最新の動向をチェックするように心がけましょう。

資格取得のサポート

IT関連の資格取得のサポートを行うのも社員のITリテラシーを高めるうえで有効です。受験費用や学習費用を企業側で負担したり、資格を取得した社員に資格手当てや奨励金を出したりすると社員のモチベーションを向上させられるでしょう。

IT関係でよく取得が推奨されている代表的な資格としてはITパスポート試験や情報セキュリティマネジメント試験、パソコン検定、IC3などがあります。

社員のITリテラシー強化で情報に強い企業をつくる

誰もが当たり前にITを利用するようになった現代において、社員のITリテラシー強化は重要な課題となっています。自社の社員のITリテラシーが不足していると感じているなら、「自社はITリテラシーが低い」と結論付けて終わるのではなく、具体的な対策を取ることが大切です。

たとえば、社内のアプリケーションが上手く活用されない場合は、UIやUXに問題があり、使い勝手が悪くなっている場合も少なくありません。社員が使ってみたいと思える、使うことでどんな効果が得られるのかがしっかりと伝わる、社員がITリテラシーを身に付けるハードルを下げるための取り組みが重要です。

また、ITリテラシーの向上を阻む一番の要因は、「デジタル化を受け入れようとしない、使ってみようと思わない消極的な姿勢」にあります。つまり、新しいデジタルな世界へ受容力が問われている訳です。一般的なITリテラシーを身に付けることはもちろん重要ですが、現在の業務をデジタル化してみるなどデジタル化された環境に積極的に触れることが、デジタル受容力の向上や、本質的なリテラシーの向上につながります。

単に表面上の知識を身に付けるだけではなく、実際に活用するための環境整備や適切な社員教育を行い、情報に強い企業を作りましょう。

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