良い職場風土とは?より良い職場風土を作るために必要なことを紹介

職場風土とは、その職場に根付いている独自の価値観や決め事などのことです。職場風土は、その職場で働く従業員の感情に直接影響を与えます。良質な職場風土がある企業は、さまざまなメリットを享受できるでしょう。
本記事では、良い職場風土について解説します。また、職場風土を改善させる具体的なアクションにも触れていきます。従業員が生き生きと働き続ける組織を目指すためにも参考にしてください。

職場風土とは?

職場風土の「風土」は「規範」と言い換えることができます。規範とは、集団におけるルールを指す言葉です。つまり職場風土とは、職場のメンバー誰もが同じように把握している、職場独自の暗黙の了解や雰囲気のことです。
従業員は職場にほとんど毎日身を置くため、職場風土によって業務面・精神面に影響を受けることが考えられます。職場風土は、従業員の考え方や行動を左右し、人間形成にも関わってくる重要なものなのです。良い職場風土は、従業員が働く環境の基盤となり、それが組織の文化として継承されていきます。いかに良質な職場風土を形成するのかが、企業独自のカラーを決めうるのです。
職場には、業務や執務を遂行する場所、もしくは設備環境といった物理的空間としての意味合いもあれば、従業同士の人間関係や社会的空間をとしての意味合いも強くありす。また、職場は組織の中の一つの組織内組織として考えることができ、数多くある組織の中でも、常に顔を合わせて直接的なコミュニケーションを取れる少人数の集団が職場です。従って、職場は組織全体の慣習や風土から影響を受けます。職場単位の風土は、集団の所属員が創り出している事に他なりません。

良い職場風土とは?

結論から言うと、良質な職場風土というものが普遍的に存在するわけではありません。企業の目標やビジョンによって、適切な職場風土は変わってくるためです。
例えば、正確な業務進行が求められている職場には、緊張感のある職場風土が合っているかもしれません。

一方で、複雑な問題に取り組む必要があり、従業員に多様性が求められる職場であれば、緊張感よりも、ある程度リラックス感のある職場風土のほうが適していると考えられます。大切なのは、自社の目指すビジョンや価値観に合った職場風土を形成していることです。そして、風土が企業に馴染み、従業員や組織の業績に対して機能している認識が持たれることです。これが認識できている組織は、良質な職場風土であると言えるでしょう。職場風土の特徴は、組織風土に比べて変化しやすいことです。なぜなら、職場風土は、その職場に所属するメンバーやリーダーによって形成されるため、新しいメンバーの参加や、リーダーの変更によって容易に変化するからです。

例えば、ある企業が社員を採用した際、その新しい社員は組織の持つ文化や慣習を学び、自身が加わった職場の風土に影響を受けます。同時に、新しい社員が加わったことで職場風土に変化が生じたり、逆にその職場風土が新しい社員の影響を受けて変化することもあります。また、リーダーの存在も職場風土に大きな影響を与えます。リーダーが変わることで、職場の風土は大幅に変化することがあります。リーダーの価値観や考え方が職場に広まり、それに合わせて職場風土が整備されていくことがあるからです。しかし、職場風土と組織風土には共通点もあります。職場は組織の中で職場という組織内組織であるため、組織全体の価値観やビジョン、歴史などが、職場風土にも影響を与えます。したがって、職場風土を正しく形成するには、組織全体の持つ文化や慣習、重要視する価値観などを理解する必要があります。

職場風土と組織風土は、似たようなものであると同時に、違いがあります。職場風土は、所属するメンバーとリーダーによって形成され、容易に変化する一方で、組織風土は、その組織全体の歴史や価値観、ビジョンによって形成され、変化が比較的に難しい傾向があります。

職場の風土は組織内での関係性が重要

職場風土は、組織内の人間関係に大きく左右されます。コミュニケーションを取り組織内での関係性を深め、心理的安全性を確保することにより、職場の風土はより良いものになっていくでしょう。ここでは、組織内で関係性を深めるとはどういうことか、また心理的安全性の確保について解説します。

組織内で関係性を深める

組織内の関係性を深めるためには、目には見えない関係性を組織全体で可視化・共有化し、アプローチしていく努力が重要です。関係性が深まれば、従業員のエンゲージメントやロイヤルティ、モチベーションが高まります。これらは業務の生産性向上や効率化、離職率の低下、ひいてはブランドの向上などにもつながります
また、関係性が深まると社員同士にシナジー(相乗効果)が生まれ、イノベーティブなアイディアの創出や現場の協働促進といったメリットにも期待できるでしょう。ただし、関係性を深めることは、「ゆるい」関係性になることと同義ではありません。職場の目的はタスクに対して成果を出すということです。そのためにはどこか「ひりひり」とした緊張感のある雰囲気も大切であり、職場に適した風土形成が重要です。
しかし、社会状況の変化により、組織内の関係性を深めることが難しくなっています。業務のオンライン化が進み従業員の出社が減少している中でのコミュニケーション方法を模索している企業も多いでしょう。急速に状況が変化していく現代社会では、昨日有効であった方法論が明日も役立つとは限らないという不確実の要素が高まっています。そのような状況においてもコミュニケーションの役割は非常に重要です。不確実で複雑な業務を効率よく行い、わかりやすく伝えることが必要であり、コミュニケーションが円滑に取ることができれば業務を行うに当たり有利に働きます。つまり、組織内の関係性を深めることは、職場の風土を良くすることはもちろん、業績にも直結する重要な事項なのです。

心理的安全性を確保する

「心理的安全性」とは、組織の中で自分の考えや気持ちを臆することなく安心して発言できる状態のことです。エドモンドソンが提唱した用語で、「チームの他のメンバーが自分の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態」と定義しています。
この心理的安全性の高い環境をつくることが、関係性を深めるためには大切です。「これをしたら咎められるのではないか」「意見はあるけれど、相手にされないのではないか」というような感情を持っている人が多いと、組織の雰囲気が悪化し、職場風土も悪い状態になりかねません。心理的安全性の高い環境があれば、臆することなく自由に発言でき、従業員がストレスなくのびのびと働けます。自由な発想によりこれまでにないイノベーティブなアイデアが生まれることにも期待でき、職場の雰囲気は良好になるでしょう。
心理的安全性を確保するポイントは二つあります。一つは、「安心安全な場」作りを目指すことです。「どんな発言にも安全性が担保される」というルールを設定することが、「安心安全な場」を作る上で重要です。
そして、「自由に意見を発信できる環境」で対話を促進することも、心理的安全性を確保するポイントの一つです。そのような環境が日常的に成立することで、情報やアイデアの共有が促進され、目指すべきビジョンの明確化・共有化が行われます。

職場風土をより良くするにはコミュニケーションでしか解決できない

良好な職場風土を目指すうえで必要不可欠なのは、社内のコミュニケーションを活発化させていくことです。そのためにまず、リーダーと従業員の関係性を見直しましょう。リーダーと従業員が良質な関係を結べていれば、縦のコミュニケーションが活発になります。
また、従業員個人と会社が良好な関係を築くことも大切です。良好な関係を築くことで従業員は、組織が掲げる理念やビジョンに対して共感しやすくなります。このような環境を作ることで、組織の「従業員エンゲージメント」を高めることができます。


「従業員エンゲージメント」とは、従業員が組織の目指す方向性に共感して、自分も組織のために貢献したいと思う従業員の自発的な意欲のことです。「従業員エンゲージメント」が高い組織は生き生きとした雰囲気で満ち溢れ、良質な職場風土が形成されていきます。結果的に、組織内の人間関係も良好になり、社内のコミュニケーションがさらに活発化していくことでしょう。従業員エンゲージメントの向上は、自分の組織に対して愛着を感じたり、貢献意欲を持ったりする人が増え、連鎖的に状況が好転することに期待できます。

職場の風土を改善する方法

職場の風土を改善するチャンスは、人事異動などの構成員の物理的な変化のタイミングです。職場のリーダーの異動や、変更によって、チームが生まれ変わったかのようにいい雰囲気になったという事例は、ビジネスの世界ではよく耳にするものです。しかし、異動は自分自身の考えのみではなかなか実行に移せません。では、どうすれば職場の雰囲気を良くすることができるのでしょうか。
職場の風土を改善するために重要なのはリーダーの行動です。リーダーの行動や言動、仕事への姿勢、考え方が、その組織にいる従業員一人ひとりに大きな影響を及ぼします。だからこそ、リーダーが自分自身で組織の理想形を体現し、それを見せることが効果的です。リーダーが積極的にコミュニケーションを取ることで、従業員にも常にコミュニケーションを大切にする文化が継承され、職場の風土が改善していきます。ただし、リーダーがどんなに言動を示しても、実際に従業員が行動レベルで変化してくれるとは限らないのも事実です。特に従業員同士のコミュニケーションが希薄な場合、風土が変わるレベルの行動変容を起こすのは難しいでしょう。
そこで組織のリーダーは、行動を示すとともに、組織内でコミュニケーションを促す必要があります。具体的には、対話や1on1、ディスカッションといったコミュニケーションの場を設備する、コミュニケーションツールを導入するなどで、意思疎通をはかれる環境を整えましょう。

まとめ

良好な職場風土を作ることができれば、従業員同士のコミュニケーションによってイノベーティブなアイデアの創出や業務の効率化にも期待できます。さらに従業員エンゲージメントが高まりモチベーションを維持することができれば、組織の業績向上にもつながるはずです。
良質な職場風土のために大切なのは、社内コミュニケーションを活発化させることです。リーダーが積極的にコミュニケーションの機会を作り、組織全体のコミュニケーション活性化を目指しましょう。

  • 職場風土をよくするために必要なことは何ですか?
  • 社内のコミュニケーションを活発化させていくことです。そのためにまず、リーダーと従業員の関係性を見直しましょう。リーダーと従業員が良質な関係を結べていれば、縦のコミュニケーションが活発になります。
    また、従業員個人と会社が良好な関係を築くことも大切です。良好な関係を築くことで従業員は、組織が掲げる理念やビジョンに対して共感しやすくなります。

  • 職場の風土を改善する方法はありますか?
  • 職場の風土を改善するために重要なのはリーダーの行動です。リーダーの行動や言動、仕事への姿勢、考え方が、その組織にいる従業員一人ひとりに大きな影響を及ぼします。だからこそ、リーダーが自分自身で組織の理想形を体現し、それを見せることが効果的です。

株式会社ソフィア

先生

ソフィアさん

人と組織にかかわる「問題」「要因」「課題」「解決策」「バズワード」「経営テーマ」など多岐にわたる「事象」をインターナルコミュニケーションの視点から解釈し伝えてます。

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