インターナルコミュニケーション

インターナルコミュニケーションがうまくいかない原因とは?目的と重要性について徹底解説

目次

組織の規模が拡大し、DX(デジタルトランスフォーメーション)や働き方の多様化が進む中で、「社内の意思疎通がスムーズにいかない」「経営層のメッセージが現場に響かない」といった課題に直面する企業が増えています。あなたの職場でも、こうした悩みを感じたことはないでしょうか。

かつての日本企業は、「阿吽の呼吸」や「飲みニケーション」といった非公式な文脈共有によって意思疎通が支えられていました。しかし、人材の流動化が進み、リモートワークが定着した現代においては、従来のコミュニケーションスタイルが通用しなくなっています。インターナルコミュニケーション(社内広報・組織内コミュニケーション)の不全は、単なる情報の停滞にとどまらず、組織の競争力低下や人材流出、さらにはコンプライアンスリスクにまで発展する深刻な経営課題だと言えるでしょう。

特に従業員数が1,000名を超えるような大企業においては、部門の縦割り(サイロ化)や階層間の意識ギャップが顕著であり、従来のトップダウン型の情報発信だけでは解決できない複雑な構造的問題を抱えています。

この記事では、インターナルコミュニケーションがうまくいかない根本的な原因を深掘りし、弊社ソフィアが実施した「インターナルコミュニケーション実態調査2024」の最新データ(エビデンス)に基づいた、実効性のある解決策を徹底解説します。表面的なツールの導入だけでなく、組織風土の変革や社員のエンゲージメント向上につながる、本質的なコミュニケーション戦略を一緒に紐解いていきましょう。

インターナルコミュニケーションの目的

インターナルコミュニケーションの目的とは何でしょうか。組織内で情報を共有し、相互理解と協力関係を築くために重要な役割を果たすインターナルコミュニケーションですが、ここからはその具体的な目的と必要とされる背景についてご紹介します。
企業活動において、コミュニケーションは「血液」に例えられます。血液が滞りなく全身を巡ることで健康が維持されるように、情報と感情が組織全体を循環することで、企業は健全な成長を遂げることができます。逆に言えば、この循環が阻害されることは、組織の壊死(機能不全)を意味するのです。

理念・ビジョンの共有がされていない

インターナルコミュニケーションは、組織の理念やビジョンを従業員間で共有するための手段です。従業員が組織の目標に向かって一丸となるためには、それらの価値観や方針を理解し、認識する必要があります。
特に経営環境が激変する現代において、求心力を保つためには「なぜ我々はこの事業を行うのか(Purpose)」「どこへ向かうのか(Vision)」の共有が不可欠です。ビジョンが共有されていない組織では、個々の社員の判断軸がブレてしまい、現場での意思決定スピードが著しく低下してしまうでしょう。

社員間でコミュニケーションの機会が減り、発言の意図が十分に伝わらない

インターナルコミュニケーションは部署間や階層間のコミュニケーションを促進します。ボトムアップなどを通じて社内全体で意思疎通が円滑に行われれば、業務効率が向上し、チームワークも強化されます。

テレワークの普及や業務の専門分化により、隣の席の人が何をしているか分からない状況が生まれています。「文脈(コンテキスト)」が共有されていない中でテキストコミュニケーションだけを行うと、感情のすれ違いや誤解が生じやすくなります。平たく言うと、意図的な対話の場を設計し、相互理解の土壌を作ることが求められているのです。

企業文化の醸成がいまひとつ

インターナルコミュニケーションは、組織の文化を社内全体に醸成させるための手段でもあります。社員が共通の価値観や行動規範を持ち、一体感を醸成することで、組織のアイデンティティが強まります。
企業文化(カルチャー)は、明文化されたルール以上に社員の行動を規定します。「失敗を許容する文化」があるか、「情報を隠さずオープンにする文化」があるかは、イノベーションの創出に直結するでしょう。インターナルコミュニケーションは、日々の発信を通じてこの「空気感」を醸成する役割を担っているのです。

モチベーションの維持が難しい

インターナルコミュニケーションは社員のモチベーション向上にも寄与します。経営者や上司からのフィードバックや評価、および業績報告などを通じて、従業員は自身の成果や貢献度を実感し、仕事への意欲が高まります。
自分の仕事が会社全体のストーリーの中でどのような意味を持つのかを知ることは、エンゲージメント(貢献意欲)の源泉です。「あなたの仕事はここに役立っている」というメッセージを届けることは、金銭的報酬以上の動機付け要因となるのではないでしょうか。

情報共有の仕組みに課題がある

インターナルコミュニケーションは、組織内での情報共有をスムーズに行うための重要な手段です。最新の情報やプロジェクトの進捗状況、重要なお知らせなどを適切なタイミングで共有することで、全体の意思統一や意識改革が図れます。

情報の非対称性をなくすことは、組織の公平性を保ち、無駄な憶測や不安を排除するために重要です。必要な情報が必要な人に届かない「情報の目詰まり」は、業務の手戻りやミスを誘発し、生産性を大きく損なうことになります。

ここまでインターナルコミュニケーションの目的を見てきました。インターナルコミュニケーションは企業にとって非常に重要な要素であり、これらの目的を達成するためには、効果的な戦略や手法が求められます。では、なぜインターナルコミュニケーションがうまくいかないのでしょうか。次のセクションで詳しく見ていきましょう。

インターナルコミュニケーションがうまくいかない原因

ビジネス組織において、インターナルコミュニケーションがスムーズに行われることは、組織のパフォーマンス向上に直結する重要な要素です。それにもかかわらず、コミュニケーションがうまくいかないケースも多々あります。これらの原因を明らかにし、効果的なインターナルコミュニケーションの実現に向けたアプローチを考えていきましょう。

多くの企業が直面する「うまくいかない」状況には、構造的な要因と心理的な要因が複雑に絡み合っています。ここでは、代表的な3つの原因に加え、最新の調査データから見えてきた大企業特有の課題について深掘りします。

重要性に気がついていない

日本型の雇用慣行はかつての終身雇用の時代から、諸外国の雇用慣行に変化しており、徐々に欧米化し人材の流動化が進んでいます。人材が流動化するということは、数年で人が入れ替わるということです。
画一性の強さで盤石な体制をとっていた頃と違って、短いスパンで人が入れ替わることに対応し、多様性を受け入れた企業体でなければなりません。

換言すれば、欧米や中国東南アジアの企業も含め、形だけの施策や現場を置き去りにした社内コミュニケーションがこのまま続けば、社員同士や会社と社員の共通認識がずれ、組織全体に大きな影響を及ぼすのです。

もしもこのような状況にあるとしたら、目の前の課題や問題に対してことの重大さを誤認しているのかもしれません。必然的にコミュニケーション不足による報連相が原因で個人やチームのパフォーマンスが下がることがあります。大抵の人は報連相が、情報共有や意思決定において非常に重要な役割を果たすことを知っていますが、重要性に気がついていないと、適切な報連相が行われず、情報が不足したり誤解が生じたりする可能性が出てきてしまいます。

このようなケースでは自分の行動や考え方に対して客観的に向き合い、一人ひとりが何をすべきかを考える必要があります。特にDX推進や新規事業開発などの変革期においては、既存の枠組みを超えた連携が必要不可欠ですが、コミュニケーションの重要性を軽視している組織では、部門間の壁が厚く、イノベーションの芽が摘まれてしまう傾向にあるでしょう。
経営層が「コミュニケーションはコストではなく投資である」と認識を改めない限り、現場のリソース不足や疲弊感は解消されません。

ボトムアップの意思疎通をする体制がない

産業を中心とした高度経済成長の製造業が盛んだった時代は、ある意味ものづくりの動力が人の手だったこともあり、指示命令が明確で、強い中心がコントロールセンターとして機能する企業の方が大きな価値を生み出していました。
時代が移り行く中で、脱工業化した産業においては、トップダウンとボトムアップの双方が必要であり、時代の変化やその速さに対応するにはこれまでの強力なトップダウンだけでは限界があります。ボトムアップの意思疎通をする体制がないことは、経営スピードを遅くする原因の一つです。

ボトムアップの体制が整っている組織では、現場の社員からの意見やアイデアが採用されやすかったり、意思決定までの時間が短かったりしますが、意思疎通をするための適切な体制が整っていないと、現場の声が上層部に届かず、意思決定が遅れることになります。

わたしたちが行った調査においても、現場と経営層の認識のギャップ(ズレ)が多くの企業で課題となっています。現場は顧客の最前線で起きている変化に気づいているにもかかわらず、その情報が経営層に吸い上げられない構造は、市場の変化への対応遅れを招きます。具体的には、顧客からのクレームや要望が現場で止まってしまい、製品開発にフィードバックされないといったケースが典型的でしょう。

ボトムアップ組織では、会社のトップ層の役割が非常に重要です。経営層は、現場の社員とのコミュニケーションを円滑に行い、意見や提案を受け入れる姿勢を持つことが求められます。現場の声を真摯に受け止め、それを経営判断に反映させることで、組織全体の意思疎通が図られます。

また、ボトムアップ組織では、経営のビジョンや目標が明確であることも重要です。現場の社員が自社の目標やビジョンを理解し、それに向かって行動することで、組織全体が一体となります。明確な目標があることで、意思決定もスムーズに行われ、経営スピードが向上するでしょう。

さらに、ボトムアップ組織では、意思決定を行う際に現場の社員の意見を積極的に取り入れることが求められます。現場で実際に動いている社員は、具体的な課題や改善点を把握しており、その知見を活かすことで効果的な意思決定ができます。現場の声を反映させることで、組織全体の質的な向上が図られるのです。

主導する人材を見つけるのが難しい

インターナルコミュニケーションの成功には、組織内で情報を適切に伝える役割を果たす主導者が必要です。しかし、主導者となる人材を見つけることは容易なことではありません。なぜなら、主導者にはコミュニケーション能力やリーダーシップスキルなど多岐にわたる要素が求められるからです。
この「主導者(キーパーソン)」は、単に声が大きい人や役職が高い人ではありません。組織内の異なるグループをつなぐ「ハブ」となり、情報の翻訳者として機能する人材です。広報部門や人事部門だけでなく、現場の中にこうしたインフルエンサー的な存在がいるかどうかが、施策の浸透度を左右します。

主導者は情報を的確に伝えるだけでなく、聞き手の意見や要望を理解し、適切なフィードバックを行う能力を備えています。また、組織内のメンバーを統率し、共通の目標に向かって進むためには、主導者が方向性を示し、メンバーを引っ張っていく力が必要です。

しかし、このような主導者となる人材を見つけることは容易ではありません。組織内には個々の仕事に専念している人や、コミュニケーション能力やリーダーシップスキルが不足している人もいます。さらに、主導者になることに興味を持っていても、その能力を発揮する機会がない場合もあります。

必要な時に簡単には見つからないからこそ、組織内で主導者を育成する取り組みが必要です。リーダーシップ研修やコミュニケーション能力の向上など、主導者となるための教育プログラムを実施することで、組織内の人材の成長を促すことができます。また、主導者のポテンシャルを見極め、適切な役割を与えることも重要でしょう。

最新調査で判明した「大企業の3つの構造的欠陥」

ここまで一般的な原因を見てきました。では、実際に現在の大企業で何が起きているのでしょうか。データに基づいて解説していきます。競合記事にはない、最新の定量的エビデンスです。

 1.「部門間の壁」と「階層のズレ」が深刻化

弊社ソフィアが行った「インターナルコミュニケーション実態調査2024」によると、企業内のコミュニケーション課題を感じている対象として最も多かったのが「部門間」(58%)、次いで「部門内_上司と部下」(51%)「経営陣と社員」(42%)という結果となりました。
【課題を感じる対象と割合・分析】
・部門間(58%):組織の縦割り(サイロ化)が進み、横の連携が取れていない。DX推進など横断的なプロジェクトの阻害要因となる。
・部門内(上司と部下)(51%):1on1などが導入されているものの、質の高い対話が行われておらず、心理的距離が縮まっていない。
・経営陣と社員(42%):経営メッセージが現場に届いていない、あるいは現場の実態が経営に伝わっていない「情報の断絶」。
このデータは、多くの企業において、組織図上の「横(部門間)」と「縦(階層間)」の双方において、コミュニケーションの不全(軋み)が生じていることを示しています。特に部門間の壁は、情報共有の遅延だけでなく、二重投資やリソースの無駄遣い、顧客対応のたらい回しといった実害を引き起こします。

 2. 社員の9割が「経営戦略」に共感していない現実

さらに衝撃的なデータとして、同調査では「自社の経営目標や戦略に共感している社員」は約1割にとどまるという結果が出ています。

経営層がどれだけ熱心に中期経営計画やDX戦略を発信しても、現場の9割はそれを「自分事」として捉えていない、あるいは内容そのものが腹落ちしていない可能性があります。この「共感の欠如」は、インターナルコミュニケーションにおける最大のボトルネックだと言えるでしょう。

戦略が響かない原因としては、情報発信が一方的(Broadcast)であることや、現場の業務と戦略の結びつき(接続)が可視化されていないことが挙げられます。

 3. コミュニケーション施策の「パラドックス」

また、対策として多くの企業が実施している施策にも矛盾が見られます。同調査では、社内コミュニケーション促進の取り組みとして「1on1ミーティング」が上位に挙げられている一方で、「効果的でない取り組み」としても「1on1」が挙げられるというパラドックス(逆説)が生じています。

これは、1on1という「形(ツール・制度)」だけを導入しても、そこで行われる「対話の質」が伴っていなければ、現場にとっては「時間を奪われるだけの無駄な会議」と化してしまうことを示唆しています。

インターナルコミュニケーションがうまくいかないとどうなる?

ここまでインターナルコミュニケーションがうまくいかない原因を見てきました。では、このような不全を放置すると、組織にはどのようなリスクが生じるのでしょうか。競合記事でも指摘されている観点に加え、大企業特有のDX・セキュリティリスクについても解説します。

イノベーションの創出が阻害される

社内で意見やアイデアを自由に交わす機会が減ると、競争力が生まれにくくなります。たとえ優れた人材が在籍していても、その知見や発想が共有されなければ、事業に活かすことはできません。コミュニケーションが断絶された状態では、従業員の些細な発言から新規事業のヒントが生まれる機会も失われてしまいます。
特にDXの文脈においては、異なる専門性を持つ人材(エンジニア、営業、マーケティングなど)が化学反応を起こすことで新しい価値が生まれます。部門間の壁が高い組織では、この化学反応が起きず、既存事業の延長線上でしか発想できなくなってしまうでしょう。

シャドーIT_によるセキュリティリスクの増大

コミュニケーション不足は、ITガバナンスの欠如にもつながります。現場が業務上の不便を感じても、情報システム部門やDX推進部門に相談しづらい環境(心理的安全性の欠如)にある場合、従業員は許可されていないクラウドサービスやデバイスを勝手に使用する「シャドーIT」に走る傾向があります。

これは情報漏洩やコンプライアンス違反に直結する重大なリスクです。適切なコミュニケーションがあれば、現場のニーズを吸い上げ、公式に安全なツールを導入・提供することができるはずですが、対話がない組織ではリスクが水面下で拡大します。「申請してもどうせ却下される」「説明するのが面倒」という意識が、シャドーITの温床となるのです。

離職率の上昇と人材流出

コミュニケーションの欠如は、従業員の孤独感や疎外感を招きます。特にテレワーク環境下では、雑談や気軽な相談の場が失われやすく、メンタルヘルス不調やエンゲージメントの低下に直結します。
「自分の仕事が評価されていない」「会社がどこに向かっているかわからない」といった不安は、最終的に離職へとつながります。優秀な人材ほど、風通しの悪い組織に見切りをつけるのが早いため、人材流出は企業の競争力を長期的に削ぐことになるでしょう。調査によれば、退職者の約4割[市摩1.1]が「より良いコミュニケーションがあれば退職を防げた」と回答しているデータもあります。

インターナルコミュニケーションの解決策

ここまでインターナルコミュニケーションの課題とリスクを見てきました。では、どのような解決策があるのでしょうか。社内コミュニケーションの課題に焦点を当て、実践可能な解決策を探求していきます。弊社ソフィアが提唱する「対話・教育・ツール」の三本柱を軸に、具体的な解決策を一つひとつ見ていきましょう。

満足度調査・アンケート

まず行うべきは、組織の健康診断です。感覚値ではなく、データに基づいて課題を特定する必要があります。
従業員満足度調査・アンケートは、企業において従業員の満足度を把握し、効果的な改善策を導くために重要な手段です。従業員の満足度は、組織の生産性や労働環境に大きな影響を与えるため、定期的な調査が不可欠でしょう。

従業員満足度のアンケートを作成する際には、設問の具体化が重要です。抽象的な概念である従業員満足度を具体的な要素に分解し、それを設問に反映させることで、従業員の本音を引き出すことができます。
フレデリック・ハーズバーグが提唱した「二要因理論」は、従業員満足度アンケートの設問設計に参考になる理論です。この理論では、従業員の満足度に影響を与える要因を「満足に関わる要因(動機付け要因)」と「不満足に関わる要因(衛生要因)」に分類しています。

 ・動機付け要因:
  仕事の達成感、承認、責任、昇進など。これらが満たされると満足感が高まります。
 ・衛生要因:
  会社の方針、管理体制、給与、人間関係、労働条件など。これらが不足すると不満が生じますが、満たしても満足感には直結しません(不満が解消されるだけ)。

従業員満足度調査・アンケートの目的は、これらの要因を把握し、改善策を講じることです。アンケートの設計においては、まず調査の目的を明確にし、具体的な項目を設定することが重要です。

たとえば、制度の改善効果の確認やメンタルヘルスの状態の把握といった目的に基づいて設問を組み立てます。また、アンケートは無記名で行われることが一般的です。従業員は自身の意見を忖度せずに率直に表現できるため、より正確なデータが得られます。

従業員満足度調査・アンケートは、企業の組織力向上や従業員の働きやすさ向上に寄与する重要な手段ですが、アンケート疲れの状態にさせないように適切な設問設計と調査の実施によって、従業員の声を反映させ、より良い労働環境の実現に向けた取り組みを進めることが求められます。
わたしたちが行った調査サービスでも、こうした多角的な視点から組織の「ズレ」を可視化し、単なるガス抜きで終わらせないための分析を提供しています。

社内イベント

社内イベントとインターナルコミュニケーションは、企業内のコミュニケーションを活性化するために行われ、従業員同士のつながりを深める機会を提供し、コミュニケーションをする中で新たな関係を構築する機会としても有効です。

たとえば、社内でのスポーツ大会やバーベキューパーティーなどのイベントを通じて、従業員同士が交流し、チームワークや協力関係を築くことができます。

また、社内イベントは、従業員のモチベーションを高める効果もあります。仕事における成果や努力を認める表彰式や、社内でのプレゼンテーション大会などは、従業員のやる気を引き出し、成長意欲を促すことができます。さらに、社内イベントは、従業員のストレス解消やリフレッシュにも役立ちます。忙しい日々の中で、社内イベントを通じてリラックスした時間を過ごすことで、仕事に対するモチベーションを保つことができるでしょう。

最近では、ハイブリッドワークの普及に伴い、オンラインとオフラインを組み合わせたイベントも増えています。具体的には、「オンライン運動会」「バーチャルランチ会」などは、物理的な距離を超えて一体感を醸成する手法として注目されています。重要なのは「やらされ感」を排除し、参加することで何らかのメリット(新たな人脈、気付き、楽しさ)が得られる設計にすることです。

一方、インターナルコミュニケーションは、社内の情報共有や意思疎通を円滑にするための手法です。社内報やタウンホールミーティングなどの手法と組み合わせ、活用することで、組織全体の方針や目標、業績などを従業員に適切に伝えることができます。これにより、社内イベントなどを通じたポジティブな記憶とともに組織のビジョンや方向性を理解し、自身の仕事に対する意識や責任感を高めることができるのです。

社内報・日報

社内報や日報は、インターナルコミュニケーションの一環として重要な役割を果たしています。社内報は、企業内での情報共有やコミュニケーションを促進するための手段であり、日報は、日々の業務の進捗状況や問題点を報告し、チーム内のメンバーとの連携を図るためのツールです。

視点を変えれば、社内報の「双方向化」が鍵と言えるでしょう。従来の「紙で配って終わり」「イントラネットにPDFを置いて終わり」という一方通行(Broadcast)型では、現代の従業員には届きません。わたしたちが行った調査でも、社内報における「媒体選択と双方向化」が情報発信力アップの鍵であると提言されています。

 ・Web社内報の活用:
  閲覧ログ(PV数、読了率)を解析し、どの記事が読まれているかをデータで把握する。
 ・「いいね」やコメント機能:
  社員が記事に対してリアクションできる仕組みを導入し、参加意識を高める。
 ・動画コンテンツ:
  テキストだけでなく、経営層のメッセージ動画や現場のインタビュー動画を活用し、温度感を伝える。

社内報や日報を通じて、社内のコミュニケーションが活性化します。情報の共有や意見交換が行われることで、部署間の距離が縮まり、組織全体の連携が強化されます。また、社員同士の交流が促進され、組織内の人間関係が良好になり、社員のモチベーションや満足度が向上し、定着率や生産性の向上にもつながります。

その反面、社内報や日報を通じたコミュニケーションを行わないことによって生じるほころびは、情報が集まらず発信のチャンスを逃してしまったり、社内で広報の重要性を理解してもらいにくくなったり、情報の非対称性や情報の伝達ミスにつながり、組織内の混乱や意思疎通の困難さが増します。

社内報や日報は、企業内でのコミュニケーションを円滑にするための重要な手段です。企業の方向性やビジョンの浸透、経営情報の共有、社内のコミュニケーション活性化、社内文化の醸成、社員の意識向上など、さまざまな目的と発信内容があります。これらを適切に実施することで、組織全体のパフォーマンス向上や社員の満足度向上につながるでしょう。

ミーティング

ミーティングは経営層と従業員、または従業員同士が集まり、意見交換や情報共有を行う場です。効果的なミーティングを通じて、組織内のコミュニケーションを円滑にし、業務の効率化や意思決定の迅速化を図ることができます。
ミーティングの重要性は、以下の点にあります。まず、メールやチャットなどの非対面のコミュニケーションでは伝えにくい情報や意図を、リアルタイムで伝えることができます。また、参加者全員が同じ情報を共有し、意見を交換することで、情報の偏りや誤解を防ぐことができます。

特に「1on1ミーティング」は多くの企業で導入されていますが、形骸化しやすい施策でもあります。単なる業務進捗確認の場にするのではなく、部下のキャリアや悩みに寄り添う「対話(Dialogue)」の時間として再定義し、上司側の傾聴スキルを高めることが成功の秘訣です。

さらに、ミーティングはコミュニケーションの活性化を促す役割も果たします。参加者が自由に発言し、意見を述べることで、組織内のコミュニケーションの質を向上させることができます。また、異なる部署や役職の人々が集まることで、情報の共有や連携が生まれ、組織全体の一体感や連携力を高めることができます。

ミーティングを効果的に行うためには、以下のポイントに留意する必要があります。まず、ミーティングの目的や議題を明確にし、参加者に事前に周知することが重要です。また、時間を守り、効率的に進行することも大切です。参加者がミーティングに集中しやすい環境を整えるため、騒音や雑音を避ける工夫も必要です。

さらに、ミーティング後にはアクションプランや次のステップを明確にし、参加者に共有することが重要です。ミーティングで出た意見や情報を活かし、具体的な行動に移すことで、ミーティングの成果を最大限に活かすことができます。

ビジネスチャット

ビジネスチャットとは、インターネット上でビジネス目的で利用されるチャットツールのことです。ビジネスチャットを活用することで、社内コミュニケーションを円滑に進めることができます。たとえば、チームメンバー同士の連絡や情報共有、プロジェクトの進捗管理などに活用されます。

ビジネスチャットを導入することで、社内コミュニケーションの変化が期待されます。従来のメールや電話では時間がかかる連絡も、ビジネスチャットならリアルタイムで返信ができます。また、複数人が同時に参加できるグループチャット機能もあり、効率的なコミュニケーションが可能です。
ビジネスチャットの利点は、情報の共有や意思決定の迅速化です。チームメンバー同士がリアルタイムで情報を共有し合うことで、誤解やミスを防ぐことができます。さらに、意思決定に関する議論も迅速に行えるため、業務のスピードアップにもつながります。

また、ビジネスチャットはコミュニケーションの活性化にも大きく貢献します。チャットの雰囲気はカジュアルであり、気軽にコミュニケーションができます。メンバー同士の距離感が縮まり、コミュニケーションが活発化します。チャット上でのコミュニケーションは、日常的な業務だけでなく、社内イベントやプライベートの話題なども共有できるため、メンバー同士のつながりを深めることもできるでしょう。

ただし、ビジネスチャットを活用する際には注意点もあります。たとえば、情報の漏洩や個人情報の取り扱いには十分な注意が必要です。また、チャットの利用時間やマナーについても明確なルールを設ける必要があります。適切なコミュニケーションの範囲内で活用することが重要です。

インターナルコミュニケーションの解決策の注意点

インターナルコミュニケーションの解決策を導入する際には、いくつかの注意点を押さえる必要がありますが、その中から2つご紹介します。

意見の押し付け合いにならないようにする

意見の押し付け合いにならないようにするためには、相手の価値観との向き合い方が重要です。相手の考えが自分と異なる場合、どうしても受け入れられないと感じることもあるかもしれません。しかし、一度は受け止めて相手の価値観を尊重することが大切です。

まず、相手の価値観を理解するためにはコミュニケーションが欠かせません。相手の考えや感じ方を聞くことで、その背景や思考の過程を知ることができます。ただし、ただ聞くだけでなく、相手の話に対して真剣に向き合い、共感や理解を示すことも重要です。

また、自分の意見を押し付けることを避けるためには、相手の意見に対してオープンマインドで接することが必要です。自分の考えが正しいという固定観念にとらわれず、相手の意見に対しても一定の価値を認める姿勢を持つことが大切です。

さらに、相手の価値観を尊重するためには、相手の立場や背景を考慮することも重要です。相手がどのような経験や環境で育ってきたのかを理解し、その背景からくる考え方や価値観を尊重することが必要です。自分の意見を主張する際にも、相手の立場や感情に配慮し、優しく伝えることが大切でしょう。

最後に、どうしても受け入れられない場合でも、相手の意見を否定することは避けるべきです。相手に対して尊重と理解を示しつつ、自分の意見を説明することができれば、より建設的なコミュニケーションができます。

まとめると、相手の価値観との向き合い方や意見の押し付けを避けるためには、コミュニケーション、オープンマインド、相手の立場を考慮することが重要です。相手との関係を良好に保ちながら、異なる意見や価値観を尊重する姿勢を持つことが大切です。

少数派の意見も取り入れるようにする

少数派の意見も取り入れるようにすることは、意思決定や合意形成において非常に重要です。少数派の意見を尊重し、それを取り入れることで、より多様な視点やアイデアが得られます。これにより、より良い結果や解決策を見つけることができるでしょう。

少数派の意見を取り入れるためには、まずはその存在を認識し、重要視することが必要です。多数派の意見に埋もれず、少数派の声に平等に耳を傾けることが求められます。

また、少数派の意見が出る場として対話や議論の場を設けることも有効です。意見の相違や対立が生じた場合でも、互いの意見を尊重し合い、対話を通じて解決策を模索することが重要です。少数派の意見を取り入れることは、単に「聞く」だけではなく、「理解する」ことも必要です。

さらに、少数派の意見が取り入れられるためには、組織や社会全体の文化的な変革も必要です。少数派の声を重視し、それを反映させるような制度や仕組みを整えることが求められます。同時にリーダーシップの重要性も大きくなります。リーダーが少数派の意見を尊重し、積極的に取り入れる姿勢を示すことで、他のメンバーもそれに続くことができるでしょう。

別の角度から言えば、DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)の観点からも、マイノリティの声(サイレントマイノリティ)を拾い上げる仕組み作りは、組織のリスクマネジメントやイノベーション創出において不可欠です。

組織内のコミュニケーション質の向上に向けて

ここまで解決策と注意点を見てきました。では、組織内のコミュニケーション質の向上のためには、具体的にどのような取り組みが必要でしょうか。

風通しの良い職場環境やコミュニケーションスキルを上げるための研修などさまざまな環境整備が必要です。組織の中のあらゆる信頼関係の構築や業務の事業にも大きく影響を及ぼすため、組織においては重要な要素となっています。組織内のコミュニケーション質の向上に向けて、具体的な手法や方法を解説します。

社内コミュニケーションの重要性を周知する

社内コミュニケーションの重要性を周知するためには、以下のポイントに注意する必要があります。
まず、社内の関係者に対して、社内コミュニケーションが業務においてどのような役割を果たすのかを明確に説明することが重要です。具体的な事例や成功事例を示すことで、関係者がその重要性を実感しやすくなります。

また、社内コミュニケーションの重要性を周知するためには、適切な手段を選択することも重要であり、社内メールや社内SNS、定例会議など、情報を効果的に伝える手段を選ぶことが必要です。また、上司やリーダーが積極的に社内コミュニケーションを行い、関係者に良い影響を与えることも重要です。

さらに、継続的な取り組みが必要になるため、一度だけの周知ではなく、定期的に関係者に対して社内コミュニケーションの重要性を再確認する機会を設けることが大切です。また、フィードバックや意見交換の場を設けることで、社内コミュニケーションの改善や活性化につなげることができます。

コミュニケーションスキルの向上を促すトレーニング

コミュニケーションスキルの向上を促すトレーニングは、個人や組織の成果に大きな影響を与えます。コミュニケーションスキルは、仕事の効率性やチームの協力性を高めるために必要不可欠な要素です。では、どのようなトレーニング方法が効果的なのでしょうか。

 ・傾聴力/アクティブリスニング

まず、傾聴力を鍛えることが重要です。傾聴力とは、相手の話に真剣に耳を傾け、理解しようとする能力のことです。これにより、相手の意図や要望を正確に把握することができます。傾聴力を高めるためには、日常生活での積極的な聞き手としての態度が必要です。相手の話に集中し、相槌や質問を通じて関心を示しましょう。

 ・推測力

次に、推測力を鍛えることも重要です。推測力とは、相手の言葉や態度から裏に隠れた意味や感情を読み取る能力です。相手の言葉だけでなく、表情や身振り手振りなども観察しましょう。また、相手の背景や文脈を考慮することも大切です。推測力を高めるには、人間関係や社会の仕組みについての知識を深めることが有効です。

 ・確認力

さらに、確認力も重要な要素です。頼まれた仕事内容に対して疑問がある場合は、積極的に確認し合うことが必要です。相手との共通認識を確立し、ミスや誤解を防ぐことができます。また、相手のフィードバックや意見を受け入れる姿勢も大切です。自分の意見だけでなく、相手の意見にも耳を傾けましょう。

これらのトレーニングを通じて、コミュニケーションスキルを向上させることができます。相手との信頼関係を築き、円滑なコミュニケーションを図ることは、仕事の成功に不可欠な要素です。日常のコミュニケーションに意識を向け、継続的なトレーニングを行いましょう。

弊社ソフィアでも、EI(感情知能)開発を基盤とした人材育成プログラムなどを提供し、対人関係能力の向上を支援しています。スキル研修は一度きりではなく、継続的に実施することで定着します。

コミュニケーション手段の多様化の促進

ICTの進歩により、私たちはさまざまな新しいコミュニケーション手段を利用することができるようになりました。特にソーシャルメディアの普及により、オンラインコミュニティが普及しました。ソーシャルメディアは、インターネットや携帯電話、スマートフォンを通じて、いつでもどこでも利用することができることから、リアルタイムで情報を共有し、交流することができます。

ソーシャルメディアは広場型とフィード型の2つに分けることができます。

・広場型(プル型):
ユーザーが自由に情報を発信し、他のユーザーとのコミュニケーションを図ることができます(社内SNS、ポータルサイト)。

・フィード型(プッシュ型):ユ
ーザーが特定の情報源から提供される情報を受け取り、それに対して反応することができます(社内報、一斉配信メール)。

これにより、私たちのコミュニケーションはより多様化し、柔軟性が増しました。コミュニケーション手段の多様化は、ビジネスにおいても重要な役割を果たしています。たとえば、リモートワークが普及したことにより、従業員同士や顧客とのコミュニケーションがオンラインで行われることが増えました。これにより、時間や距離の制約を超えて効率的に業務を進めることができます。
コミュニケーション手段の多様化は、私たちの生活やビジネスに大きな影響を与えています。これからもさらなる進化が期待される中、私たちは適切に利用し、コミュニケーションの質を向上させることが求められているのです。

大企業のDX推進におけるコミュニケーション課題と展望

最後に、読者ターゲットである「大企業のDX推進部門」に特化した視点で、今後の展望をまとめます。
DX推進は、単なるツールの導入ではなく、組織文化の変革(コーポレート・トランスフォーメーション)です。しかし、多くの現場では「新しいツールが増えて面倒だ」「なぜ今やる必要があるのか分からない」といった抵抗感(レジスタンス)が生じます。これこそが、インターナルコミュニケーションが不足している証拠ではないでしょうか。

DX推進担当者が意識すべきこと:

1. 「Why」の徹底共有:機能(What)の説明ではなく、なぜ変革が必要なのか(Why)のストーリーを語り続けること。

2. チェンジマネジメント:変化に対する不安を取り除くために、丁寧な対話と教育の場を設けること。

3. 小さな成功体験(クイックウィン)の共有:一部の部署での成功事例を社内報などで大きく取り上げ、「自分たちもできるかも」という期待感を醸成すること。

わたしたちが行った調査結果が示す通り、「部門間の壁」や「戦略への共感不足」は一朝一夕には解消しません。しかし、「対話・教育・ツール」の三本柱をバランスよく回し続けることで、組織は確実に変化します。インターナルコミュニケーションの改善こそが、DX成功のラストワンマイルなのです。

まとめ

ここまでインターナルコミュニケーションがうまくいかない原因と解決策について見てきました。
インターナルコミュニケーションがうまくいかない理由を理解した上で、従業員満足度調査や社内イベント、ビジネスチャットなどの解決策を取り入れ、コミュニケーションの質を向上させることができます。

解決策を講じる際には、意見の押し付け合いにならないように注意し、少数派の意見も大切にすることが組織内のコミュニケーション質の向上につながります。組織全体でコミュニケーションの重要性を認識し、積極的に取り組むことが大切です。
結論から言えば、インターナルコミュニケーションの不全は、組織構造や経営戦略の浸透度、そして個々のスキル不足など多岐にわたる要因が絡み合っています。

わたしたちが行った調査結果からも明らかなように、多くの企業で「部門間の壁」や「戦略への共感不足」が課題となっており、これらを解決するためには「対話(Dialogue)・教育(Education)・ツール(Tools)」の三位一体での取り組みが必要です。

従業員満足度調査で現状を数値化し、社内イベントやWeb社内報で横のつながりと双方向性を確保し、ビジネスチャットでスピードを高める。そして何より、互いの価値観を尊重し、心理的安全性を確保する風土を醸成する。これらを継続的に行うことで、組織は「やらされ仕事」の集団から、「自律的に挑戦する」チームへと進化します。

インターナルコミュニケーションの改善は、組織の存続と成長に直結する重要な経営戦略です。ぜひ本記事を参考に、自社の課題に合った施策から始めてみてください。

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インターナルコミュニケーションがうまくいかない原因についてよくある質問
  • インターナルコミュニケーションの施策効果はどうやって測定すればよいですか?
  • 定量的な指標と定性的な指標を組み合わせて測定します。
    定量的には、Web社内報のPV数・読了率、社内SNSのアクティブ率、イベント参加率などが挙げられます。また、定期的なエンゲージメントサーベイ(従業員満足度調査)を行い、スコアの推移(eNPSなど)を追うことも重要です。定性的には、アンケートのフリーコメントや、1on1での現場の声の変化をモニタリングします。「経営メッセージへの理解度が上がったか」「他部署への相談がしやすくなったか」といった具体的な質問項目を設けると良いでしょう。

  • 経営層がインターナルコミュニケーションに消極的です。どう説得すればよいですか?
  • コミュニケーション不全がもたらす「経営リスク」と「機会損失」を数字で示すことが効果的です。
    具体的には、「離職率の上昇による採用コストの増加」「部門間連携ミスによるプロジェクト遅延のコスト」「シャドーITによるセキュリティリスク」などを提示します。逆に言えば、コミュニケーション活性化がもたらす「イノベーション創出の可能性」や「従業員エンゲージメント向上と業績の相関関係」を示すデータ(他社事例や調査レポート)を活用し、投資対効果(ROI)の観点から提案することをお勧めします。

  • テレワーク中心で雑談(ザッソウ)が減り、チームの雰囲気が暗いです。対策は?
  • 意図的に「雑談の場」を設計する必要があります。
    業務開始前のチェックイン(朝会)で一言プライベートな話を共有する時間を設けたり、ビジネスチャット上に「分報(times)」や「趣味チャンネル」を作って非同期での交流を促したりする方法があります。また、オンラインランチ会や、メタバースオフィス(バーチャルオフィス)ツールを導入して、アバターを通じた気軽な声掛けができる環境を作ることも有効です。重要なのは、リーダーが率先して雑談を行い、「業務時間中に雑談しても良い」という心理的安全性を担保することでしょう。

  • 社内報をWeb化したものの、あまり読まれていません。どうすれば読まれますか?
  • プッシュ型」の通知と「コンテンツの魅力化」が必要です。
    待っているだけでは読まれないため、チャットツールやメールで更新通知を送る際に、興味を惹く見出しや要約を添えましょう。また、コンテンツの内容が「経営側が伝えたいこと」ばかりになっていないか見直してください。「現場社員の活躍紹介」や「苦労話」「ノウハウ共有」など、社員が登場し、共感できるコンテンツ(双方向性のある記事)を増やすと、アクセス数が向上する傾向にあります。

  • 1on1ミーティングが形骸化し、「業務報告」の場になっています。改善策は?
  • 1on1の目的を「業務管理」から「部下の成長支援・対話」へと再定義し、周知徹底することです。
    上司に対しては、「傾聴」や「コーチング」の研修を実施し、話しやすい雰囲気作りのスキルを教育します。また、アジェンダ(議題)を事前に部下に決めてもらう、あるいは「業務の話は2割、それ以外(キャリア、体調、人間関係など)を8割」といったルールを設けるのも有効です。わたしたちが行った調査でも1on1の質に課題を感じる企業は多いため、外部の専門家によるトレーニングや、サーベイによる質のモニタリング導入も検討してみてはいかがでしょうか。

株式会社ソフィア

先生

ソフィアさん

人と組織にかかわる「問題」「要因」「課題」「解決策」「バズワード」「経営テーマ」など多岐にわたる「事象」をインターナルコミュニケーションの視点から解釈し伝えてます。